ぐるっと流山 女性ネットSaya-Saya DV問題講演会

ページ番号6949 更新日 平成22年11月19日

カウンセリングの現場から見える母と子  参加者が一緒になって考える

松本和子さんの写真

 11月6日、DV(ドメスティックバイオレンス)や虐待などの問題に長年取り組んでいる松本和子さん(NPO法人女性ネットSaya-Saya代表理事)を講師に迎えて、講演会「カウンセリングの現場から見える母と子」を開催しました。虐待を受ける子どもたちが後を絶たない現実を前に、子どもたちを虐待の被害から守るため、私たちが虐待を見逃さない社会を作るにはどうしたらよいのでしょうか。講演会では松本さんの話を聞きながら、参加者が一緒になって考えました。


講演会の写真1

 Saya-Sayaのコンセプト「暴力・差別の無い社会とは女性が安心して暮らせる社会。それは子どもにも男性にも生きやすい社会である。地域の中で暴力被害女性たちと子どもへの支援をすることが暴力と差別の無い"女性と男性・人と自然"が共生する社会につながり、支援のネットワーク拡大に貢献する」をもとに様々な事例が話されました。松本さんは「DVの芽は、どこにでもあり、それが高じて暴力になります。怒りの感情は人間の自尊心を守るものですが、それを暴力で表すことは間違いです。感情と行動は別のもの」と話し、さらに「暴力を振るわれるほうにも問題があるとか、男らしく女らしくといった抑圧や神話を無くしていくことが大切。人はみんな違うことを、まず認め合うことが大切です」と付け加えました。


講演会の写真2

 DV被害の女性や子どもたちの心理状態や影響などについても詳しく事例を紹介しました。DVを受けている母親が知らず知らずのうちに、子どもたちを傷つけていることもあります。「まずは傷ついた母親が心の回復をすること。そのためには、親と子の心の回復方法として何気ない言葉や、母親の気持ちを正直に伝え、対等なコミニュケーションをすること、子どもに選択肢を与え自尊心を高めること、子どもを安易に評価しないことが大切」などと指摘しました。最後に「"恥"を感じるべきなのは社会」と話し「声を上げやすい環境づくり、暴力についての正しい情報提供、カウンセリング、電話相談などの充実、地域キャンペーン」など大切なことを挙げました。


講演会の写真3

 松本和子さん社会福祉士・精神保健福祉士 精神科ソーシャルワーカーとして平成12年6月、DV等暴力被害女性の民間団体として女性ネットSaya-Sayaを開設しました。現在、カウンセリングおよびサポートグループ「びーらぶ」(暴力被害女性とその子どもの同時並行心理教育プログラム)などを担当しています。他に、各地域での、DV被害者支援要請講座講師、「びーらぶ」インストラクター養成講座講師、「女性のための相談」相談員、母子生活支援施設の相談員などを兼任しています。


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