ぐるっと流山 パパ・タラフマラの「白雪姫」公演

ページ番号6930 更新日 平成22年11月29日

 森へ走れ 白雪姫に会いに  流山で日本ツアーの初演

鏡よ鏡よの場面

 文化会館ホールで11月27日、演劇界や舞踏界でユニークなパフォーミングアーツ集団として世界を舞台に活躍しているパパ・タラフマラの「白雪姫」公演が行われ、多くの家族連れなどがユーモアと躍動感たっぷりの舞台を楽しみました。昨年11月には、同劇団の新作舞台「パンク・ドンキホーテ」の公開リハーサルが同じく文化会館で行われ話題となりましたが、今回の「白雪姫」は日本ツアーの初演となりました。

 皆さんも物語の内容は良くご存じの白雪姫。ただし、パパ・タラフマラの舞台は驚きます。出演者の顔の表情、手足の動き、身体表現の素晴らしさにくぎ付けになります。そして照明や音楽が加わって、舞台空間全体が一つのアートになり、70分の上演時間があっという間に過ぎていくスピード感あふれる楽しい舞台でした。


毒りんごを白雪姫に

 小さなお子さんには少し難しいかと思いましたが、公演が終わると舞台で演じられたセリフや動作を真似して遊んでいる子どもたちがたくさんいらっしゃいました。流山公演の感想はパパ・タラフマラのツイッターに数多く寄せられています。「楽しかった」「衝撃を受けた」「子どもにも見せてよかった」といった声が多いようです。

 パパ・タラフマラは昭和57年、代表・小池博史さんを中心に結成された、数ある日本のパフォーミングアーツシーンのなかにあって、もっともユニークなグループです。ダンスや演劇、美術、音楽などのさまざまなジャンルを巻き込みながら、世界中の多くの観客を魅了してきました。これまでの公演も東京芸術劇場や新国立劇場などの国内をはじめ海外でも絶賛を得て、マンチェスターイブニングニュース紙年間優秀賞、東京ジャーナル・イノベーティブ・パフォーマンス大賞、日本テレビ局長賞などを受賞しています。

 公演を終えて小池さんは、「流山の文化会館は40年以上前の建物ですが、見方を少し変えてみてください。私たちは世界中で公演していますが、東南アジアのある国に行けば“国立劇場”並みのホールですよ。場所貸しのホールにするか、文化の発信拠点にするかは皆さんの心意気ひとつです」と語ってくださいました。


白雪姫が生き返りクライマックスに

 小池さんは、一橋大学卒業後TVディレクターを経て『パパ・タラフマラ』を設立。以降、全50作品の作・演出・振付を手掛けています。各国アーティストとの作品製作やプロデュース作品の製作、世界各地からの演出依頼公演、プロ対象・市民対象のワークショップを数多く実施。平成9年から平成16年つくば舞台芸術監督、アジア舞台芸術家フォーラム委員長、さまざまな審議員、審査員等を歴任。 近年、写真・エッセイ・小説・評論・作詞を手掛け、表現手法を拡大させ国内外でご活躍中です。 (公演本番は写真撮影禁止のため、掲載した写真は前日に行われたゲネプロの際に撮影したものです)


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