ぐるっと流山 弦楽器専門店アントニオ

ページ番号6911 更新日 平成22年11月10日

イタリアから陽気なマイストロが流山に  クレモナのヴァイオリン制作者が集合

イタリアからヴァイオリン制作者が流山に

 世界の弦楽器制作者が一堂に集まる第53回弦楽器フェアが11月5日から7日まで科学技術館で開催されました。この最終日、奇しくも流山・野田・柏で利根運河通水120周年を記念し第2回運河サミットが行われた晩に、流山おおたかの森駅に、運河で有名な水の都・イタリアから十数人のヴァイオリン製作者が降り立ちました。


アントニオさんが演奏

 一行が向かったのは、流山おおたかの森駅そば弦楽器専門店アントニオ。アントニオは市外から流山に誘致された企業の一つで、ことし9月24日にオープンし、10月には井崎市長も招かれオープニングコンサートが行われました。同駅の南口を降りて千葉銀行のそばに白い3階建ての建物があります。普段は、ヴァイオリンの修理や販売、コンサートの企画などを行っているお店ですが、ミニライブなども店内でできるようになっており、アンティークな小物がぬくもりを感じさせるスペースです。


陽気な方々ばかり

 弦楽器フェアに参加するため来日していたイタリアンたちは、北イタリアのロンバルジア地方の小都市でヴァオリンづくりのメッカとして有名なクレモナからのお客様。クレモナは、ストラディバリやグァルネリといった有名なヴァイオリン職人が暮らした街で、現在も尚、80を越える工房があり、多くのヴァイオリン職人がヴァイオリンを製作し、音楽を技術の面から支えています。


アントニオさんと親交ある方々が集まり

 この日、アントニオを訪れたのは、クレモナでも腕のいい職人として知られるマルコノッリさん夫妻をはじめイタリア人9人とイタリアに渡りヴァイオリンをつくり続けている日本人などマイストロ約20人。一説にはクレモナのヴァイオリンが日本に入ったのは1582年の天正遣欧少年使節まで遡ると言う説もありますが、ヴァイオリンを語るとき日本とクレモナは切っても切れない関係にあります。


アントニオさんとマルコノッリさん

 今回のパーティは、弦楽器フェアの打ち上げと言う側面もありますが、毎年、クレモナと日本を往復している弦楽器専門店を経営しているアントニオ斎藤さんが今秋、流山おおたかの森駅周辺に移転したことから、都内の弦楽器フェア会場から容易に訪問できる場所であることから実現したもの。マルコノッリさんは「アントニオとクレモナの交流は30年になるが、これからも、ここで、音楽・文化交流がずっと続くことを望みます」と語ってくれました。


つくばエクスプレスを利用して

 アントニオさんのヴァイオリンと石川容子さんのピアノによって「オーソレミオ」が演奏されると、楽器に合わせて陽気なイタリアンの大合唱が始まるなど音楽を通じた素敵な交流が深められた夜でした。クレモナでヴァイオリンをつくって15年と言う長野太郎さんは、クレモナはひまわりと牛しかないような街ですがヴァイオリンでは世界一の街。来年の11月には流山で何か企画したいですね」と語ってくださいました。


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