ぐるっと流山 利根運河フットパスウオーキング

ページ番号6908 更新日 平成22年11月12日

秋の利根運河を散策 利根運河フットパスウオーキングに33人

秋の深まる利根運河でウオーキング

  11月7日、「全国運河サミットin利根運河」のサブイベントとして、「利根運河フットパスウオーキング」が行なわれました。サミットは、全国から運河をもつ自治体が集まり、運河と運河をめぐる地域づくりを話し合うもので、利根運河通水120年の今年、初めて東京理科大学を会場に行なわれたものです。


植物や水鳥をたのしみながら

 午後からのサミットを前に、午前中に行なわれたフットパスウオーキングでは、流山・野田・柏の3市がそれぞれの運河沿いのコースをガイド付きで歩いて紹介。流山コースは、運河水辺公園をスタートし、利根運河交流館、窪田酒造、運河大師堂などを巡り、東京理科大学に帰ってくるコースです。 


NPOさとやまの皆さんの解説で

 流山コースに参加したのは33人の皆さん。遠くは、八王子から参加された方もいらっしゃいました。3班に分かれ、運河沿いの土手を歩く一行に植物や歴史の解説をするのは、NPOさとやまの皆さん。赤つめくさ(赤クローバー)やザクロなど沿道の植物の説明などにメモをとる方や、日本タンポポの柄で作る草笛を楽しむなど、皆さん運河の自然を楽しんでいました。


窪田酒造の見学も

 午後のサミットで講演を行なう宮城県名取市の佐々木一十郎市長も、カメラを片手に利根運河の景観を楽しみました。名取市は、宮城県南部で仙台湾に面し、江戸時代に仙台藩伊達政宗の命により開削が始まったという貞山運河がある市です。貞山運河は、仙台湾に沿う全長31.5キロメートルの運河で、江戸時代から明治にかけて作られた運河が連結したものです。


蔵の中で利き酒

 運河沿いにある窪田酒造では、酒蔵の見学も。窪田酒造は、利根運河開通の1年前の明治22年、野田市から現在の運河沿いに酒蔵を移し、以来120年、利根運河の歴史と変遷を見守ってきました。米の醸造から、麹室、発酵樽を窪田芳太郎の解説で見学。最後のお楽しみの利き酒では、並べられた5本の日本酒を堪能し、その美味しさにすぐに買い求める方もいらっしゃいました。


運河大師堂

 運河大師堂は、大正2年に住民が弘法大師像を安置した札所を建て、新四国八十八か所運河霊場を創建したのが始まり。昭和16年の大水害で水堰が破壊され、堤防の大改修工事により一時、歴史から姿を消したものの、昭和61年に流山・柏・野田の3市の有志により、市野谷の円東寺に移されていた17体の大師像を迎えて復活したもので、それぞれの像の台座には、八十八までの番号が刻まれています。


ゴールの理科大ではお土産も

 約2時間かけて東京理科大学に到着した一行には、サミット参加市の流山からは万丈みりん、野田市からは牛乳のお土産がありました。解説が良かったという坂本純子さんは「利根運河の歴史や周辺に生息する野鳥のことなどを丁寧に教えてくれて、すごく楽しめました。昔は運河を掘るのに、地元の女性も参加してたことは初めて知りました」と運河開削のころの歴史に想いを馳せます。


優美な曲線を見せる利根運河

 東京理科大学に通い、いつもは運河を自転車で走っているという青山泰宏さんは「今回、初めてゆっくり歩いてみて色々な発見がありました。また、ゆっくり歩いてみたいですね」と新たな魅力を感じたよう。6年から7年ぶりに利根運河を歩いたという中村弘さんは「以前に比べて自然が豊かになり、野鳥の種類も増えたように感じました。ゴミもなく、運河自体も非常にきれいになってますね。120年の歴史を偲びながらのウオーキングを堪能しました」と話してくださいました。


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