ぐるっと流山 向っ子夢ミュージアムin科博

ページ番号6901 更新日 平成22年11月12日

本物に触れて学んだ成果を発表

大きなスクリーンを生かしてのPC発表

 向小金小学校では、今年度より国立科学博物館と連携し、博物館の展示資料などを生かした体験学習「向っ子夢ミュージアム」を行っています。4年生が、年4回、博物館へ行き、それぞれが興味を持ったことを、フランス語で「つなぐ人」を意味するリエゾンボランティアたちと協力しながら調べていきます。博物館に赴いての学習は多くの学校で行われていますが、「向っ子夢ミュージアム」は、博物館での学習を教育課程に組み込んで、継続して調べ学習を進めていくもので、全国的にも珍しいモデル事業です。


恐竜コーナー

 11月12日に、向小金小学校は国立科学博物館へ4度目の訪問をしました。最後の訪問である今回は、これまでの体験学習の中で調べてき成果の発表の場です。5月の最初の体験学習で、博物館の中を探検し、各自が興味を持ったテーマを見つけました。そのテーマを2度目、3度目の訪問で詳しく調べ、学校に戻ってから総合や理科の時間を使って、今日のために発表の準備を整えてきました。テーマを選んだ理由や、調べていくなかで発見したことなどを、質問などを織り交ぜながら、一班2分から5分の時間にまとめました。


タロとジロはペンギンなどを食べていました

 発表の形式は、パソコンを使って講堂で行うPC発表と、展示物を前にして行う展示物発表の二通り。PC発表では、写真や資料などを大きなスクリーンに映しながら説明できる利点があり、展示物発表では、本物を見せながら説明ができるため、具体的で分かりやすく迫力もある利点があります。班ごとに、自分たちの発表はどちらが望ましいかを考え、発表形式を選択しました。


オオタカのかっこよさを伝えたい

 オオタカについて調べた班では、オオタカの特徴である鋭い爪やくちばしが、獲物をつかんだり、肉をひきちったりするなど、狩りに適していることを中心に発表しました。調べたきっかけは、市内にオオタカが住んでいるから。しかし実際に飛んでいる姿は見たことがなく、この体験学習で訪れた科学博物館の展示で初めてオオタカを見ました。その時感じた「オオタカはたくましく、かっこいい。みんなに知ってもらいたい」という思いを持地陸央君たちは発表にこめました。


大きなフタバスズキリュウの標本

 宇宙の始まりという難しいテーマに挑んだ班もありました。資料は博物館で調べたり、インターネットを使ったりして集めました。班の中村香里さんはもともと宇宙に興味があったわけでないそうですが「初めて体験学習に来たときに、たまたま見た宇宙のコーナーが面白くて、ほとんどの時間そこにいた」とのめりこんでしまったそうです。ビッグバンで始まった宇宙が、現在に至るまでの経緯を発表。「PC発表では伝わらない」と自分が興味を持ったきっかけである展示を見せるために、展示物発表の形式を選びました。


質問にみんな手を挙げます

 貝には様々な形や色のものが存在することを発表した班の鈴木優香さんは「発表は緊張したけど、暗記したものを忘れず言えた。100点の出来」と声を弾ませました。ティラノザウルスとトリケラトプスの違いや、日本のミイラと西洋のミイラの違い、クジラの子育てが人間あの子育てに似ていることや、南極に残されたタロとジロがなぜ生き残れたかなど、発表のテーマは多岐にわたりました。ただ、テーマは違えど、共通していたのは「みんなに知らせたい」という思い。それが班ごとに違った工夫の凝らした発表につながりました。


実行委員の宣言

 5月から始まった「向っ子夢ミュージアム」も今回が最後。「ここで学んだことを忘れずに伝えていく」と実行委員が代表して宣言しました。向小金小学校では、6年生の時にも、東京国立博物館や江戸東京博物館で体験学習を行います。今回学んだ調べ方や発表の仕方、ものの見方などを生かして、より専門的な調べ学習につなげたい考えです。また、来年の「向っ子夢ミュージアム」は現在の3年生が行う予定で、今から楽しみにしているそうです。


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