ぐるっと流山 国際交流サロン「オカリナとトーンチャイム」演奏・体験会
ページ番号6867 更新日 平成22年12月24日
「オカリナとトーンチャイム」演奏と体験会 日本生まれのチャイムの癒しの音にうっとり
文化会館で12月1日、流山市国際交流協会(NIFA)・公民館共催の国際交流サロンが行われました。同協会の日本語講座に通う中国や台湾、タイ、ハンガリーなどの外国出身者7人をはじめ、市民の方など計48人の参加者が、「オカリナとトーンチャイム」の鑑賞と体験を楽しみました。出演者は、市内在住の方などでつくるグループで、オカリナは「花れん(かれん)」、トーンチャイムは「音夢の樹(ねむのき)」(いずれも代表・伊藤憲子さん)の皆さんです。
まずはオカリナの合奏から。使用したオカリナは、どこか素朴で独特な形をした楽器で、この日は1オクターブずつ高低差のある7本を使用しました。吹く息の強さで音程や音色が変化するそうです。演奏曲は、多くの方に親しまれているクラシック「フィンランディア賛歌」や「アイネクライネナハトムジーク」、クリスマスが近いことから賛美歌「神の御子は」、そして映画音楽から「ムーンリバー」や「ひまわり」、「踊り明かそう」という懐かしい曲が次々と披露されました。
透明感のある高く鋭い音色や、メランコリックな音が溶け合い、オカリナの特色である暖かくまろやかな音色が響きあった合奏に、観客の皆さんはうっとりしながら拍手を送っていました。
続いてトーンチャイムの合奏です。トーンチャイムは、40年ほど前にハンドベルを日本で改良して作られたものです。はじめはハンドベルの補助楽器として使われていましたが、今日では独立した楽器となり「癒しの楽器」として世界に普及している日本発祥の楽器だそうです。アルミ合金のフォーク状の部分を共振させて音を鳴らす仕組みで、ハンドベルより使い方が易しく価額も安いのが特徴です。
1本がひとつの音に対応しているため、グループで演奏して楽しみます。基本は、一人が2本程度を担当するそうですが、この日は出演者が7人ということもあり、曲によっては一人が何本も担当します。8本を操るメンバーもいました。楽譜にあわせて手元に置いたトーンチャイムを持ち上げ、振って音を出しては置きを繰り返してメロディを奏でていきます。
この日演奏された6曲では、「サウンド・オブ・ミュージック」と「もうすぐ17歳」が特に好評でした。どの曲も、柔らかくて澄んだ音が優しく響き、安らぎを与えてくれるようでした。賛美歌からの「荒野の果てに」は、鈴の音色、天使の音色とも言われるトーンチャイムの音がまさにふさわしいと思える演奏でした。
演奏会の後は、トーンチャイム体験の時間です。出演者を先生に、参加者みんなで「ドレミのうた」に挑戦しました。一人1~2本を持って演奏してみました。みんなで音をつくりあげる作業は想像以上に楽しかったようで、「やった!」とガッツポーズする中国出身の方をはじめ、体験を終えた方は皆さん頬を紅潮させて楽しげに席に戻って行きました。最後に、オカリナを伴奏に「冬景色」「四季のうた」「幸せなら手をたたこう」など7曲を参加者全員で合唱し、高揚した雰囲気でお開きとなりました。
メキシコ出身の参加者は、「どちらの楽器も見るのも聞くのも初めて。楽しく、いい時間でした」と楽しそう。 日本の方も含め、トーンチャイムの音色自体、この日が初めてという方が多く、普及のいい機会にもなったようです。リハビリやも音楽療法にもいいそうですよ。国際交流サロンは、日本文化と外国文化を相互に理解しあうことで、市内にお住まいの外国出身者の方々を含めた市民の交流を広げることを目的に開かれています。これまでにも、互いに講師となりながら、各国の料理づくりや、日本文化などを題材にした活動を行っています。お問い合わせは(中央公民館)文化会館(電話:04-7158-3462)へ。
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