ぐるっと流山 高校演劇20分シアターvol.2

ページ番号6860 更新日 平成22年12月27日

文化会館で高校演劇20分シアターvol.2  各校がオリジナル作を熱演

すべてオリジナル作の舞台

 12月23日、「高校演劇20分シアターVol.2」が文化会館で開催されました。シナリオ制作から舞台操作まで高校生が行い、前日の仕込みに至るまで、すべてが手作りです。この催しは、1校20分の劇を次々と演じるというユニークなもの。「家族」をテーマに各校がオリジナルの作品を、短い時間で見事に演じ切り、客席からの惜しみない拍手を受けていました。


舞台のミニ体験学習会の写真

 リハーサルの前に、文化会館ホールのスタッフによる舞台のミニ体験学習会を行いました。例えば、吊り物の操作では周りの状況を確認するなどの安全面での注意や、箱馬のサイズについてなど、初めて聞くことばかりの生徒たちは、普段なかなか知ることのできない舞台の小さな疑問も質問しながら参加していました。


専修大学松戸中学校

 いよいよ本番。一番手は専修大学松戸中学校・1年生から3年生による「パルチザン」。老朽化した公民館が取り壊される設定で、劇団の活動場所がなくなるというストーリー。団員たちは、家族のようだと思っている場所がなくなることを悲しみ、悩みながらも、最後に本当に場所が必要なのか、人がいればいいのではないかと、人との絆に気づいていく物語です。中学生が演じているとは思えないレベルで、会場からは大きな拍手が送られました。


県立柏高校

 次に登場したのは、県立柏高校。同校・川渕瑞穂さん作の「明日天気になあれ」は、おさななじみと久しぶりに再会し、昔に戻っておままごと遊びをするという展開です。「ずっと変わらない理想の家族を求めている」という家族を思い悩む主人公。そんなとき久しぶりに会った友と接して、「変わったこともあるが変わらないということもある」と気付く、胸に染みる作品でした。


おおたかの森高校

 柏の葉高校からは、医師と教師の両親に妹の4人家族と、漁師の父母・ニートの兄と「私」の2つの家族の愚痴や悩みを解決しようとする作品「冬の僕ら」。そして、今回初参加の流通経済大付属高校は、「Triangle~ある家庭の場合」を熱演。どこにでもありそうなちょっとした家族の風景。仕事のことで頭がいっぱいの母とその家族がぶつかり合い、最後はお互いに向き合っていく家族の物語でした。


おおたかの森高校

 次は流山おおたかの森高校による「☆に願いを」。舞台はクリスマスの学童クラブで子どもたちが歌の練習をしている場面から始まり、事故により入院している母親を見舞う場面や、母を想う子と妻の快復を祈る父の様子が会場の涙を誘いました。副部長の森脇さんは、「チームワークよく練習どおりにできました。」と出来に満足。ホールを使ったリハーサル1回のみで、音響、照明、キャストが心を一つに熱演しました。


リハーサルのひとこま

 柏中央高校による「羅天笛巣多喜屋武喜屋武姉喜屋武美美宇射図茂亜閥天自営自営技矢蘭亭亜シティに生きる人々の物語~愛を求める家族」は、心がバラバラな家族を表現しました。最後には、「家族を大切にするすべての人にメリークリスマス!」と締めくくりました。


専修大松戸高校

 トリを飾った、専修大松戸高校の永井さんの作品「ぷりん」は、退屈な毎日に変化を求める人が、「やはり当たり前が一番」と家族への愛を確認する内容で、会場の涙を誘っていました。そして、この日の最後は、出演者全員がステージにあがり、「ジングルベル」「きよしこのよる」「あかはなのトナカイ」を、観客と一緒に歌い、中学生・高校生が考えた「家族」の物語。出演した流山おおたかの森高校・青木久幸君は「とても緊張しましたが、満足です」とやり終えた充実感でいっぱいの様子でした。


フィナーレ

 専修大学松戸高校は千葉県の代表として、1月16日(日曜日)に彩の国さいたま芸術劇場で開催される関東高等学校演劇研究大会に出場します。今回上演された20分シアターは、次回の開催も予定されています。次回も、若さあふれる演技をお楽しみに。問い合わせは文化会館(電話:04-7158-3462)まで。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ