ぐるっと流山 まなびふれあい宇宙講義

ページ番号6809 更新日 平成22年6月7日

 まなびふれあいまつりで宇宙講義  講師は市内在住のJAXA職員・山中さん

日本の宇宙開発について講演

 6月5日・6日の2日間、生涯学習センターで行われ多く家族連れなどで賑わった「まなびふれあいまつり」。2日目の6日には、JAXA(じゃくさ・宇宙航空研究開発機構)のフライトディレクター・山中浩二さんによる「まなびふれあい宇宙講義」が行われ、お子さん連れなど約100人の来場者が、日本の宇宙開発をはじめとした興味深い内容に耳を傾けました。


ISSとHTVについて説明

 山中さんは、話題の宇宙飛行士・山崎直子さんや野口聡一さんも滞在していた国際宇宙ステーション(ISS)に昨年9月、日本の無人宇宙船「HTV」を遠隔操作で接近させ、無事にISSのロボットアームで捕まえてもらうという作業を成功させた統括責任者です。秒速7.8キロ、時速では2万8千キロという想像もつかないスピードで地球の周りを回っているISSに、ミリ単位の誤差しかなくHTVを近づけたという話には、会場でも驚きの声が上がりました。


H-2.Bロケットの発射映像

 講演の途中、山中さんから「将来、宇宙飛行士になりたいと思う人は」と会場の子どもたちに呼びかけられると、元気に何人もの子どもが手を挙げました。理由を聞かれると「宇宙で発見したことを広めたい」「いろいろな実験を宇宙でしてみたい」といった答えが返ってきて、山中さんも「素晴らしいですね」と笑顔で応えながら「長い時間を数人の人間で暮さなければなりませんから、宇宙飛行士になるには協調性が一番大切です」とアドバイスされていました。


講演する山中さん

 その後も、日本の最新ロケットH-2.Bの打ち上げの映像などをスクリーンで紹介しながら、「地球の自転を利用できるので、ロケットはなるべく赤道付近で打ち上げるのが有利。そのため日本では九州の南にある種子島に発射基地がある」ことなどをお話しいただきました。今週末の13日には、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に戻ってくることにも触れられ、「カプセルに入っている小惑星の砂から何が分かるか楽しみ」と話していらっしゃいました。


ISSから撮影されたHTV

 来場している子どもたちにも宇宙の広さを分かりやすくと、地球の大きさを直径2センチの1円玉とするなら、太陽は2メートルあり太陽までの距離は235メートルも離れている、また時速300キロで走る新幹線でも、月まで53日、太陽まで57年、太陽系の端にある冥王星まで2,300年、一番近い恒星までは1,560万年かかると説明されました。最後に将来の話として、宇宙旅行はもう夢の話ではなく、アメリカで今年3月に宇宙旅行機のテストフライトも成功し、来年からは実際に民間人が宇宙旅行を楽しんだというニュースが報道されるだろうと紹介されました。


模型などの展示も子どもたちに人気に

 なお、別会場ではJAXA(じゃくさ)提供によるH-2.Aロケットや人口衛星の模型の展示、宇宙服の試着コーナーなども設けられ子どもたちに人気でした。守谷市の山口さんは、就学前のお子さん二人を連れて家族4人でいらっしゃいました。長男の健吾君(5)は、「宇宙ってどこにあるの。ロケットに人は乗れるの」とお父さんの信二さんに質問攻め。宇宙にとても興味を持った様子で、信二さんも「宇宙飛行士は無理でも、宇宙開発に関わる仕事にでも就けたらいいですね」と目を細めていらっしゃいました。


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