ぐるっと流山 堂本暁子さん講演会

ページ番号6794 更新日 平成22年6月23日

前千葉県知事 堂本暁子さんを講師に 男女共同参画週間記念講演会

堂本暁子さんの写真

 6月23日から29日までは男女共同参画週間です。これにさきがけ6月19日、生涯学習センターで男女共同参画週間記念事業として「環境・健康・平和」をテーマに「未来につなぐ女性のチカラ」と題した講演会が開催され、130人が参加しました。講演の前には、市内で活躍する「ダ・カーポ流山」によるオカリナの演奏(4曲)が披露され、最後の曲"ふるさと"を、演奏に合わせ参加者全員で合唱するなど、柔らかなオープニングを迎えました。


ダ・カーポ流山の皆さんの写真

 講師の堂本暁子さんは、TBS報道局記者を経て参議院議員として活躍後、千葉県知事を2期8年務められました。講演の冒頭、堂本さんは生物多様性について語られました。地球は太陽系で唯一命が繁栄する惑星。現在この地球が様々な要因で破壊されています。今後5年から6年の間に環境破壊を食い止めていかないと危ない状態です。


生物多様性についても語る堂本暁子さんの写真

 今年は国際環境・生物多様性年に当たり、10月には名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議」が開かれます。千葉県が全国初となる「生物多様性ちば県戦略」を策定したことに触れ、流山市も「生物多様性ながれやま戦略」を全国の市町村に先駆けて発表したことを喜ばしいこととおっしゃっていました。「温暖化防止の取組が先行しているが、自然はその1,000倍の速さで壊されていることを知りました。皆で食い止めていかなければならないこと」と熱のこもったお話でした。


堂本暁子さんの写真

 また、堂本さんは健康-とりわけ女性の、科学的検査では分からない領域-について性差を考慮した医療が大切であることに着目し、"生涯をとおした女性の健康づくりの推進"を打ち出しています。この考えに基づき、東金病院に日本で始めての女性外来を開設したところ、2年間で47都道府県に広まったという知事時代の経験談も紹介されました。


取り組みも紹介されている写真

 そのほか県政運営時代の話として、住民参加型の運営に取り組み、タウンミーティングを重ねながら日本初の障害者条例を制定したことや、千葉県の第2次男女共同参画計画についても徹底した市民視点を取り入れて策定したことを説明されました。しかしながら男女共同参画社会をとりまく現状については、「男女共同参画基本法(平成11年)が制定されたが、女性の健康と権利、女性の経済的エンパワーメントが大切であるのに、法律には盛り込まれていないことが残念」とのことです。


パワフルなお話で会場を元気にする堂本暁子さんの写真

 これからの展望としては、差別(障害者、男女、外国人など)はあらゆるところからなくしていくことが大切であることや、「人間重視の価値観」「ジェンダーの主流化」「新しい社会への構造の変革」の3点が重要であることなども力説されていました。講演後の会場は大きな拍手に包まれ、好評のうちに終了しました。ロビーでは講演を聞かれた参加者の皆さんと堂本さんが、和気あいあいと語り合う場面も。終了後のアンケートでは、「これからの生き方の参考になった」という感想が多く寄せられました。男女共同参画週間のこの機会に、皆さんも男女のパートナーシップや、堂本さんのお話にあった地球環境について、改めて考えてみませんか。


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