ぐるっと流山 新緑の利根運河めぐり

ページ番号6769 更新日 平成22年5月18日

利根運河通水120年 新緑利根運河めぐり 史跡ガイドの説明を聞きながら

参加者の皆さんの写真

 利根運河交流館(運営:NPO法人コミュネット流山)では、利根運河通水120年を記念して「新緑利根運河めぐり」を実施しました。この日は、朝から爽やかな晴天に恵まれ、30人の市民が参加されました。中には米寿を迎えた方もいらっしゃいました。


資料を使った講義の写真

 最初は「流山史跡ガイドの会」田村哲三さんの講演から。利根川、江戸川の成り立ちに始まり、物資を運ぶ大動脈となったことや、なぜ利根運河が作られたのか、どのような役割を果たしたかなど、講師の手作りの図や絵、明治初期の地図などを使った解説が繰り広げられます。真剣に聞き入る参加者の皆さんからは、「川の歴史が面白かった」などの感想が聞かれました。時折投げかけられるジョークが笑いを誘う、和やかな雰囲気の講演となりました。


運河記念碑の写真

 史跡ガイドの高橋則行さん、石垣幸子さん、野浦枩生さんは、運河を設計したオランダ人のムルデル碑、運河記念碑、水位計、深井城址、におどり公園の万葉歌碑、運河大師堂について、熱心に説明されました。深井城址では、わずかに残る空掘り跡や城跡と目される不動坊などを見て、参加者の皆さんは「こんなところに城があったのか」と、感慨深げな様子でした。


万葉歌碑の写真

 万葉歌碑の前では、「におとりの 葛飾早稲をにえすとも わが愛しき(かなしき)を 外に立てめやも」と詠んだ東国女性の情熱にふれ、若き時代に思いを馳せた方も多かったようです。西深井歩道橋を渡っている途中には、渓流の宝石といわれるカワセミが姿を見せせてくれました。その美しさはまさに宝石。その美しさから、翡翠(ヒスイ)と書いてカワセミとも読むそうです。


大師堂の写真

  運河北側堤防下にある大師堂では、元は運河の堤防にあった大師様がここに移された理由や、四国88か所の大師がなぜ祀られたかなどの説明を聞いて、あらためて手を合わせる方もいました。道すがら、参加者からは「風がないとき高瀬舟はどうやって進むのか」「利根川や江戸川の流れに逆らって走れるのか」などの質問も飛び出します。ガイドさんから、それは「曳き舟」や「風待ち」という方法を利用しているため、との説明を聞くと、「長い間の疑問が解けた」と喜ぶ方の笑顔が印象的でした。


窪田酒造の酒蔵の写真

 続いて明治5年創業の窪田酒造を訪ねます。天井の梁が趣深い酒蔵を、同社の窪田社長の案内で見学します。社長は清酒とみりんの製造方法の違いや、酒づくりについて説明してくださいました。そのほかにも、特別に見せていただいた大正末頃の貴重な写真から、当時の堤防の高さや、船で酒樽(さけたる)や酒甕(さけかめ)を運ぶ風景を確認することができました。見学のあとには、蔵の中で大吟醸と原酒の利き酒。思わず顔もほころびます。


割烹新川で昼食の様子の写真

  お昼を過ぎて気温も上がってきたころ、いよいよ最終目的地、割烹新川へ向かいます。見学地でのおみやげを片手に歩き、ほどよくお腹も空いてきた参加者たち。新緑の利根運河を一望する和室で、割烹料理を楽しみました。みずみずしい緑をたたえた運河の景色は、朝からの散策の疲れを心地よく癒してくれました。


晴天に恵まれてのウォーキングの様子の写真

 利根運河交流館では、5月22日(土曜日)午前8時から、運河水辺公園で朝市を開催します。当日は、自転車トークショー・試乗会を企画しています。また、5月13日(木曜日)からは『みんなで利根運河の地図をつくろう!』と題し、皆さんから寄せられた写真や情報で参加型地図を作りあげる企画もはじまりました。先日スタートしたレンタサイクル事業も好評です。利用申し込みなど詳しいことは、「利根運河交流館のホームページ」をご覧ください。

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