ぐるっと流山 めだかの会

ページ番号6708 更新日 平成22年4月29日

9回目の「こがわ」清掃活動  約50人が今上落としのごみを回収

腰まで川に浸かって

 4月29日(祝日)、江戸川に沿って南北に流れる今上落とし、通称「こがわ」を昔のように魚やしじみが捕れる綺麗な川によみがえらせようと、地元のボランティアグループ「めだかの会」(森淑浩代表)が河川の清掃活動を行いました。この日は、地元加岸自治会や根郷町会、消防団第3分団、江戸川カヌー同好会、トーカツ建興、株式会社三枝なども協力し約50人の方々が、清掃活動に汗を流しました。


ボートにゴミを回収しながら

 参加した皆さんは、ほとんどが地域の方々で40歳代から50歳代の方々が中心です。皆さん子どもの頃に、この川で魚やしじみを捕ったり学校にプールがない時代は泳いだりもした経験がある方ばかり。森代表が、毎日見る「こがわ」がゴミで汚れているのを見かねて、昔のように子どもたちが川に入って遊べるようにしたいと、めだかの会をつくって河川清掃を始めたのが8年前で、初年度は春と秋の2回行い以後は毎年4月29日に実施して今回で9回目となります。


ボートにゴミを回収しながら進みます

 前日までの雨の影響で、この日は江戸川の増水により水門が閉められ、普段は30センチほどの水深しかないこの川も約1メートルに増水。胴長靴を履いた方も腰の上まで水に浸かっての作業となりました。めだかの会所有のものと、地元漁師たちの妻沼会からお借りした計2艘のボートを川に浮かべ上流からゴミを拾い集めました。川に入らない方々は、川沿いの道や土手などを歩きながら、小谷橋から富士橋までの周辺、約1.5キロメートルを清掃しました。


初参加の高山さん

 森代表のお知り合いで南流山からいらした高山さん母子は初参加とのこと。3歳の柊也君は「おさかなが見えるようにきれいになったらうれしい」と、お母さんと一緒にゴミ拾いを手伝いました。この今上落としは、新川耕地の農業用の排水路としてつくられたもので、地元の方によると今年通水120周年を迎えた利根運河よりも歴史は古く、江戸時代からあったのではないかとのこと。今は利根運河で遮られていますが、その名のとおりそれ以前は野田市の今上地区に流れる川につながっていて、昭和40年代までは、魚や貝のしじみを捕って食べたりしていたそうです。


ユニック車でボートを吊り上げ

 朝の午前9時から午前中いっぱい行われたこの日の清掃活動では、空き缶やペットボトルなど約0.5トンのゴミが集められました。森代表によると、第1回目には冷蔵庫やテレビ、自転車、タイヤなどの粗大ゴミも多く捨てられていて約3トンものゴミが回収されたそうです。「回を重ねるごとにゴミも少なくなりました。ゴミが捨てられているのが見えると、さらにゴミを捨てやすくしてしまいます。周囲の意識も変わって、きれいな川にはゴミも捨てづらいのでは」と森代表は目を細めていらっしゃいました。


回収されたゴミを分別

 加岸自治会の根本会長は、「富士橋近くの江戸川土手にある親水公園に桜の樹を植える計画もあります。春には菜の花と桜、そして清流のこがわと、この辺りを地元の名所にしたい」と地域の将来について話してくださいました。大杉神社の祭礼や花火大会、初詣でなど地元行事には欠かさず警備などで協力している消防団第3分団の清水分団長は、「こがわは地域の皆さんに親しまれている川です。これからも惜しみなく協力していきたい」と語り、自転車で巡回されていました。


お弁当を食べながら反省会

 清掃活動終了後には、江戸川の土手でお弁当を食べながら反省会も行われ、参加者一人ひとりが感想などを語りました。初回から毎回参加されている方や初参加の方もいて、「参加するたびにゴミが少なくなっているのがうれしい」「子や孫たちが川遊びのできるような川になるのが楽しみ」「ゴミは少なくなっても、参加者の輪は広げていきたい」などの声が聞かれました。この日の様子は、地元ケーブルテレビのJCNコアラ葛飾でも取材され、当日のデイリーニュースで紹介されました。


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