ぐるっと流山 聞き書きを学ぼう!「おばあちゃんのむかし話~未来への伝言」

ページ番号6648 更新日 平成24年2月27日

聞き書きを学ぼう! 「おばあちゃんのむかし話~未来への伝言」 全4回連続講座が終了

聞き書きを学ぼう!「おばあちゃんのむかし話~未来への伝言」

 文化会館(中央公民館)を会場に、2月3日から2月24日までの毎週金曜日に開催された「女性セミナー聞き書きを学ぼう!おばあちゃんのむかし話~未来への伝言」4回連続講座が終了しました。流山に住む戦中戦後を生き抜いてきた先輩女性たちの生活体験などの聞き書き活動をはじめることになりました。


「女性のくらし~そのむかし」

 講座初日の2月3日は「女性のくらし~そのむかし」と題し、作家の島利栄子さんを講師にお迎えし、戦中戦後を生きてきた先輩女性の歴史に学ぶ意義やなぜいま聞き書きをするのか、などお話いただきました。受講生は熱心に耳を傾けメモをとっていました。島さんは、歴史の表舞台にはたたなかったけれど、家庭を、社会をしっかり下支えしてきた高齢の女性たちの足跡を聞き書きする活動してきたなかで、「女性の日記から学ぶ会」を立ち上げ、現在も女性の日記を保存、活用するための活動をしていらっしゃいます。


「流山の近代史~まちのむかし話」

 2回目の2月10日は、流山市在住の郷土史研究家、青木更吉さんをお招きし「流山の近代史~まちのむかし話」と題しお話いただきました。青木さんはゆうゆう大学でも人気の史跡探訪での講演や、広報ながれやまで現在連載中の「聞き書き 流山本町界隈」などを執筆されています。まずは、博物館の常設展を見学。近代の農家の暮らしや生活のための道具、まちの様子、結婚相手を探す仲人の話など、展示物を見ながらの解説に、皆、興味を強く持ったようで、一生懸命聞きいっていました。会場を中央公民館に移してからの講義では、流山で過去に出版された聞き書きの紹介や、聞き書きにはルールはないが、テーマを選んで話者を探し、記録する具体的な作業についても詳しくお話いただきました。また、青木さんご自身の財産となっているという、数々の聞き書きをした時のメモを見せていただき、あまりの細かさに受講生はびっくりしたり、感激したりしていました。


これまで収集し保存してきた日記の一部

 3回目の2月17日は初回の講師をしてくださった島利栄子さん。聞き書きする上での心構えや作業ポイントを具体的に話してくださいました。特に信頼関係をつくることや感謝の気持ちをもつこと、みんなですることで安心なこと、意義あることと信じて行う、そして、じっくり聞くことの大切さと事実確認作業の重要さもしっかり伝えていただきました。また、「女性の日記から学ぶ会」の活動としてこれまで収集し保存してきた日記の一部を見せていただきました。色あせた紙にぎっしりと書きこまれた日記や絵も書かれた絵日記など貴重な資料を拝見した受講生は、感嘆の声をあげていました。


聞き書き実践への道について

 最終日の2月24日は、習志野市で平成10年から聞き書きをはじめ、「習志野の女性たち」を第3集発行された「習志野聞き書きの会・史の会」の佐藤りゑ子さんをお招きし、聞き書き実践への道についての具体的なお話をいただきました。「聞き書きには参考書はない」という佐藤さん。これまでの活動を振り返って失敗したことや苦労したこと、お話を伺うのに心を砕いたことなどお話されてから、「でも、いろいろな方がいる。みんな違ってみんないい。苦労が人を強くするのか、生き生きと生きていらっしゃる方が多い。」とこれまで出会った102人の女性たちの人生、生き方から学ぶことがとても多く、人間って素敵、そして強いものだと思いますと話してました。お問い合わせは流山市文化会館(電話:04-7158-3462)までどうぞ。


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