ぐるっと流山 NHK-FM「吹奏楽のひびき」の公開録音
ページ番号6643 更新日 平成24年3月5日
様々な表情で魅せる9本のトランペット
3月2日、文化会館ホールで流山市市制施行45周年記念NHK-FM「吹奏楽のひびき」の公開録音が行われました。これは、市とNHKの共催で行われたもので、出演は男性9名のトランペットだけによるアンサンブル「ザ・トランペット・コンサート」。昨年12月から広報などで観覧募集をしたところ、500組1,000人の枠に767通のご応募をいただき、当日は冷たい雨にも関わらず、たくさんの吹奏楽ファンや、クラシックファンが会場を埋めました。
- ザ・トランペット・コンサート(新しいウィンドウで開きます)
「ザ・トランペット・コンサート」は、オーケストラなどで活躍するトランペット奏者が、それぞれの技術を磨くために、昭和62年に結成されたアンサンブルです。そのコンサートは、それぞれのメンバーが1曲ずつソロを演奏し、その後に全員でアンサンブルを演奏するスタイルをとっていて、海外でも類を見ないトランペットだけによるアンサンブルは、各地で反響を呼んでいます。
パーセルの組曲「アブデラザール」で始まった演奏会。出演者の皆さんは、軽快なトランペット本来の音に加え、ホルンのように高く澄んだ音色やバスの低音など、同じ1本の楽器とは思えないような様々な音色を奏で聴衆を魅了していきます。2曲目のモーツアルトの歌劇「魔笛」は、クラシックに馴染みのない方でも一度は聞いたことのある楽曲。モーツアルトは実はトランペットの不安定な音が嫌いだったという話もあるそうで、モーツアルトの美しい完成された楽曲に挑戦するのが楽しみだという解説もありました。
日本の曲も披露されました。「かごめかごめ」や「あんたがたどこさ」、「ずいずいずっころばし」などをメドレーにした「幻想組曲わらべうた」はトランペットの本領発揮。強烈で伸びのあるまっすぐな音量に圧倒されます。司会を務めたメンバーの方も言っていましたがトランペット吹きは我が強く自分の意見をはっきり言うそうで、プログラムを決めるのに話し合っていても「3人で同じ旋律を吹く曲は嫌だからソロの曲をやろう。俺がソロを吹くから…」と決まった曲と意見を言ったメンバーが紹介されると会場は爆笑に包まれました。
クラシック中心だった第1部とはうって変わって、第2部は「千と千尋の神隠し」や「天空の城ラピュタ」の宮崎作品など、ポップで親しみやすいプログラムが続きます。「トランペット吹きの休日」では、マウスピースだけで演奏する部分があるのですが、正露丸のCMに合わせてお腹をさすりながら演奏するシーンもあり、笑いを誘っていました。ピッコロトランペットや、トランペットの親戚のようなコルネットベーコル、トロンボーンのようなスライドトランペットなど9種類の楽器紹介もあり、この9種類のトランペットを使っての、映像が浮かんでくるようなとても楽しい「トトロメドレー」を聴かせてくれました。
また、1年前の震災後に被災地へ祈りを捧げる曲として書かれた「アソングフォージャパン」を演奏。さらに「世界音楽巡り」では、ザトラ風変奏曲により、インドやスペイン、アメリカなどの世界各国へ観客を連れていってくれるような演奏を聴かせてくれました。会場の熱い拍手によりアンコール曲「トリッチ・トラッチ・ポルカ」が演奏され、トランペットだけのコンサートはトランペットの魅力を存分に伝え終了しました。
お母さんとお嬢さんでいらっしゃっていた大貫さん親子。ご自身は音楽経験がないというお母さんですが、高校生の吹奏楽などを聴くのが好きで、市立柏高校の演奏などをよく聴きに行くそうです。一方、小学校のときはアルトホルンを、現在は北部中学校の吹奏楽部でオーボエを吹いているというお嬢さんは「すごい上手かった。あんな風に上手になりたい」と、次の夏のコンクールに向けて気合が入ります。この日の収録の放送は、NHK-FMで3月11日(日曜日)、3月18日(日曜日)の午前8時15分から9時放送予定です。問い合わせは、NHK千葉放送局(電話:043-203-1001、平日の午前9時から午後6時)。
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