ぐるっと流山 柏レイソルの澤昌克選手が東部中を訪問

ページ番号6627 更新日 平成24年3月16日

柏レイソルの澤昌克選手が東部中学校を訪問 幼少のころからの夢とサッカーを語りました

レイソルの澤昌克選手が東部中を訪問

 3月15日東部中学校で、昨年のサッカーJ1リーグチャンピオン柏レイソルの澤昌克選手が講演を行いました。これは、柏レイソルがホームタウンエリアで行っている「学校訪問活動」で、講演では、澤選手が1・2年生の生徒を前に、高校卒業を前に海外に挑戦した心境や、大きなケガを受けての自己との戦いなどについて語りました。


大きな怪我を乗り越え活躍する澤選手

 澤選手は、中央学院高校在学中にアルゼンチンに渡り、その後ペルーでの活躍を経て、2008年柏レイソルに入団。澤選手の入団したレイソルは、2009年にJ2降格の屈辱を味わうも、2010年シーズンにJ2年間最少敗戦数2の圧倒的強さで優勝しJ1復帰。翌年の2011年シーズンも澤選手などの活躍により最終節でJ1優勝を決めました。また、昨年12月のクラブワールドカップでは、準決勝で南米王者サントスに惜しくも敗退するも、初の世界大会で4位の快挙を成し遂げました。


生徒から花束を贈呈

  中央学院高校でも活躍していた澤選手は、当時決まっていた大学推薦を断り、卒業式を前に幼少からの夢であった海外サッカーの世界に飛び込みました。17歳で練習生としてアルゼンチンのクラブに所属した澤選手は、自分より年下の練習生たちが、生活のためにサッカーに取り組む姿を見て、自分が甘いのではないかと悩んだといいます。地元の練習生たちは、言葉も話せない日本人を見下すような感じだったといいますが、1年かけてスペイン語を覚え、チームメイトに積極的に話しかけていったそうです。


たくさんの質問が飛び出しました

  1年後、チームに認められ、名門リバープレートのユースに入った澤選手は、さあこれからという2003年に、練習試合で首の骨を折る大ケガに見舞われます。医者にはサッカーはもう無理と言われましたが、諦めず他の医師にも相談。幸いにも後遺症の残ることはなかったため1年間のリハビリに専念しました。このサッカーのできない1年間は悔しくて仕方なかったが貴重な経験も数多くしたといいます。


生徒とのリフティング対決

 復帰して、2005年に知人にペルーに行かないかと誘われ、ペルーでプロ契約を結びます。本人曰く「正直ペルーと言われ、ぱっとしないかと思ったが、行ってみたらレベルが高くてビックリしました」。プロとはいえ、住処と食事はクラブで出してくれるが、初年の給料はゼロ。シャンプーも買えないような生活と、給料未払いを続けるクラブに不信感を募らせましたが、逆にこの環境にいるのは自分の力量不足のせいだと発奮したそうです。2007年には、最優秀外国人選手賞を受賞し、オフには、リーグの全チームからオファーがあったそうです。


プロの技を間近で

  選んだチームは、標高3500メートルの高地に本拠を置くチーム。最初は体がついていかなかったが、徐々になれると本来のプレーを発揮。ここでの活躍が柏レイソルの目に止まり、2008年から柏レイソルの一員となります。澤選手は、「子どものころから考えると海外でのサッカーは大きな夢でしたが、ひとつ目標を達成するとさらに大きな挑戦が目の前に現れる。クラブワールドカップなどは、世界最高峰の舞台。興奮したけど常にこのレベルで戦いたい気持ちになった。みんなもどんな分野でも挑戦して欲しい。やりたいことが無いのをダメだと言う人もいるけど、考え、悩んでも、諦めないで欲しい。色んな人と会って、色んな世界を見てチャレンジする中で、本当に好きだと言える事を探して欲しい」と話しました。


元チームメイトの先生ともヘディングで対決

  生徒からの質問の時間には、「試合前に必ずやることは?」「サントスと戦ったときはどんな気持ちでした?」などの質問が次々と出ました。「引退後はどうしますか?」の質問には、苦笑いしながらも「当然サッカーの指導者も含め、サッカー以外でもスペイン語ができるのでそういった分野などもあっても良いかもしれませんね。でも、まだプレーを続けたいので、もうちょっと現役を続けさせてください(笑)」と会場の笑いを誘い、スペイン語での自己紹介も披露しました。


女生徒にも大人気です

 盛り上がったのは、生徒とのリフティング対決。サッカー部の部員と色々な技を織り交ぜながらの対決です。1年生の水口滉太くんは「澤選手と近くでリフティング勝負して緊張したけど、プロの選手を間近で見ることができて興奮しました」と話してくれました。最後には生徒に引っ張り出されたサッカー部の塩崎先生も登場。高校時代の選抜チームの同期という塩崎先生とのヘディング対決に生徒たちも大満足。最後に生徒代表から花束が贈呈され、1時間の講演会は終了しました。


サッカー部と記念撮影

 講演会終了後、サッカー部に声をかけにグラウンドに出てくると、女子たちに一斉に囲まれましたが、握手や写真撮影にもにこやかに応じてくれます。サッカー部2年の山谷健太郎くんは、レイソルの大ファン。スタジアムにも年4~5回は足を運んでいて、昨年の優勝を決めた試合は、自身もサッカーの試合から帰ってテレビにかじりついて見たそうです。優勝の瞬間は「鳥肌が立つくらい嬉しかった」と話します。今月から始まった2012シーズン。今週末の第2節は、昨年最終節で優勝を決めたときに戦った浦和レッズとの対戦です。今年の澤選手と柏レイソルがどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみです。


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