ぐるっと流山 ホタルの幼虫1,000匹を放流

ページ番号7629 更新日 平成23年5月9日

ホタルの幼虫1,000匹を放流 7月下旬にはホタル鑑賞会も予定

ホタルの幼虫を放流

 5月5日、NPOホタル野(前川利夫理事長)が主催する「ホタルの幼虫放流」が今年も行われ、約150人の家族連れなどが参加しました。この日放流されたのは、新川耕地のホタル野田んぼで育ったホタルから生まれた幼虫約1,000匹。里親として32組の皆さんが約9か月間育てた幼虫も含まれています。


ホタルの幼虫

 お母さんの知り合いがホタル野の田んぼで稲を育てている関係で里親に挑戦したという渡辺拓輝くんは「カブトムシやカエルなどの虫や動物を捕りに行くのが好きです。去年は夜、ホタルを見に来てたくさん見られたので、今年は自分で育ててみようと挑戦しました。いっぱい育ったよ」とプラスチックの飼育ケースを見せてくれました。


幼虫を育てた里親に感謝状

 放流の前にホタル野スタッフから、ヘイケボタルとゲンジボタルの違いや、ヘイケボタルの一生、光るメカニズムなどの説明がありました。説明を行った高橋さんによると、田んぼで見られるホタルはヘイケボタルで、清流で育つのはゲンジボタルだそうです。また、意外と知られていないのですが、ホタルは卵や幼虫も光を放つそうで、幼虫を飼育ケースで育てていると夜うっすら光るのが観察できるといいます。


一斉に田んぼに放流

 ヘイケボタルは、8月に産卵し、幼虫は10か月間水の中で過ごします。その後、夏に3週間ほど土の中でサナギとして過ごし、成虫として夜空を舞うのは1週間程度。この成虫は1週間の間に交尾をし、次世代を残し死んでいくそうです。夜空に舞うホタルの光が儚く幻想的に見えるのは、ホタルが成虫として飛べる短い時間を全力で輝いているからかもしれません。


水路ではザリガニ捕りも

 放流は、ホタル野が管理する無農薬田んぼの畔から一斉に行われました。紙コップに入れられた幼虫が一斉に水田に放たれ、里親の皆さんは約9か月間育てた我が子たちが無事に田んぼに帰り感慨深げ。夏に夜空を舞う姿が楽しみです。また、色々な生きものに触れてもらおうと用意された水槽の中には、ザリガニやカエル、メダカ、オタマジャクシが放され、子どもたちが、直接触れて楽しんでいました。放流後の田んぼの生きもの探しも子どもたちの楽しみのひとつ。田んぼの水路では「あっ!ザリガニだっ!!」と網を差し込む子どもたちの姿も見られました。


ホタル野が育てた無農薬の黒米

 事務局では、ホタル野の無農薬田んぼから収穫された黒米も販売されていました。無農薬田んぼの担当スタッフ辺見さんは、「ホタルの幼虫の餌になるタニシに虫が着いて田んぼ1枚分のホタルが全滅したこともありました。田んぼのできとホタルの成育は大きく関係しています」と苦労話をしてくださいました。NPOホタル野では、ホタル野田んぼの「田の草取り応援隊」を募集しています。5月21日、6月4日・18日の土曜、9時~12時、ホタル野田んぼ集合で参加費は無料です。6月18日には野草を食べるイベントもあるそうです。問い合わせは同事務局・新井さん(電話:04-7150-5210)へ。


カエルやザリガニの小動物が人気

 前川理事長は「ホタルは人の心に安らぎを与えてくれる不思議な虫です。今日皆さんが自分で放したホタルが舞うところもぜひ見に来てください」と夏の鑑賞会を紹介し「今年は、大震災で今も大変な思いをしている人がたくさんいます。ぜひ、義援金にもご協力を」と、設置された義援金箱への協力も呼びかけました。今年放流したホタルは、7月中旬から飛び出し、7月30日・31日にはホタル鑑賞会も予定しているそうです。昨年は成育もよく、鑑賞会では200匹ほどのホタルが舞う光景が見られたといいます。


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