ぐるっと流山 映画上映会

ページ番号7533 更新日 平成23年7月19日

もう1つのなでしこジャパン 流山市デフ協会がアイ・コンタクト上映会

流山市デフ協会がアイ・コンタクト上映会

  サッカーの女子ワールドカップで「なでしこジャパン」が決勝に進出し、世界一まであと1試合と盛り上がった7月17日(日曜日)、流山市生涯学習センターでは「もう1つのなでしこジャパン、ろう者女子サッカー アイ・コンタクト」というドキュメンタリー映画の上映会が行われました。流山市デフ協会と流山市手話サークル連絡協議会の主催、流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社の共催、流山市・流山市教委などの後援で開催されたものです。


「もう1つのなでしこジャパン、ろう者女子サッカー アイ・コンタクト」

 流山市デフ協会は、流山市身体障害者福祉会聴力障害者部会として30周年を迎えた2005年、同福祉会から独立して新たな一歩を踏み出しました。デフ(deaf)とは、耳慣れない言葉ですが、ろう者であるという強いメッセージ性を持った言葉で、結成当時デフ協会というのは全国で流山が初めてだったそうです。上映に先立ち北小路京子さんの司会進行で、小野寺夏樹会長のあいさつ、水野薫事務局長の趣旨説明が行われました。


ろう者女子サッカー日本代表チームの姿を追うドキュメンタリー

 平成21年夏に台湾・台北で開催された第21回夏季デフリンピックに初出場した、ろう者女子サッカー日本代表チームの姿を追うドキュメンタリー作品です。日本映画としては初めて等身大のろう者の姿や大会風景に踏み込み、彼らの学校や職場、家族たちの思い、ろう教育の変遷と現状まで取材を敢行。監督は、『プライド in ブルー』の中村和彦さん。長い間ろう学校では手話が禁止されていた事実など、聴覚障がい者の苦難の道が浮き彫りにされていきます。


作品は昨年秋公開されたもの

 台湾・台北で開かれた、ろう者のオリンピック、デフリンピックに初参加した、ろう者女子サッカー日本代表チームのメンバーたち。デフリンピックでの実績がない事情を受けて全額自己負担の渡航となってしまいますが、合宿して練習を積み、大会に向けて苦労を分かち合ってきた彼女たちの表情は、はつらつとしています。 選手ばかりではなく、そのご家族や教員などの出演により生の声の積み重ねが作品に厚みを与えています。アイ・コンタクト製作委員会の昨年秋公開の作品で す。


会場からはスクリーンに拍手が送られた

 「点をとられても下を向いたらだめだ。健聴者なら下を向いても声が聞こえるが、私たちは下を向いたら周囲が見えなくなる。顔をあげてよく見て」と仲間を励ますゴールキーパー。仲間の顔を見なければコミュニケーションが図れない選手たち。映画はクライマックスで一切の音を消去します。思わず選手と一緒にピッチに立っているような錯覚に陥り、試合が終わったときには会場からスクリーンに拍手が送られていました。


姉妹都市 相馬市の震災と記録

  今回上映された「アイ・コンタクト」で描かれたのは第21回夏季デフリンピックで、国際オリンピック委員会から公認され、オリンピックと同じように夏冬それぞれ4年に1回行われるろう者のオリンピック大会です。日本選手団は、金5個、銀6個、銅9個、計20個のメダルを獲得するという好成績を収めました。平成24年度の第46回全国ろうあ者体育大会は千葉県で開かれることになり、次回のアテネ(ギリシャ)会場となる第22回夏季デフリンピックの選考会を兼ねる大きなスポーツイベントとなる予定です。


募金の呼びかけも

 今回の上映会は、東日本大震災復興支援と、来年、千葉県での開催が予定されている第46回全国ろうあ者体育大会開催資金支援イベントとして開催され、会場には姉妹都市・福島県相馬市の写真や募金箱が置かれ、主催者の皆さんが協力を呼び掛けていました。会場には井崎市長らの姿もありました。また、生涯学習センターでは、ホールの扉が一重扉であることから開閉の際に光が漏れると上映に支障をきたすため、上映会に間に合うように扉前に暗幕を設置しました。


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