ぐるっと流山 流山三丁目自治会の庚申塔などが市文化財に

ページ番号7527 更新日 平成23年7月22日

市内で唯一今も行われる庚申祭

流山三丁目自治会の染谷会長と鈴木第一部長

  流山三丁目自治会(染谷祐吉会長)が管理する庚申塔などが、流山市指定有形民俗文化財に指定されました。庚申講は、平安時代に発祥し、江戸時代に全国に広まったとされており、旧暦で60日に1度の庚申(かのえさる)の夜、眠ると人の体内にすんでいる「さんし」という虫が天に昇り、天にその人の日ごろの行いを報告し、寿命を縮めるという伝承があります。


市文化財に指定された庚申塔と祠

  この日は身を慎み虫が抜け出せないように徹夜して過ごしたことから始まり、江戸時代には全国の農村などで流行。身を慎むことから始まりましたが、徐々に米や野菜、お金を持ち寄り、皆で飲食・歓談して過ごす楽しい集まりになりました。この集会を一定期間続けた記念に建立したのが庚申塔。長寿や健康のみならず、家内安全や五穀豊じょうなどを祈り、それを碑面に刻んだそうです。流山三丁目自治会は、市内に数多く残る庚申塔の中で、唯一この庚申祭を今も行っているそうです。


教育長室で指定書交付式

  昭和36年には一時期、無尽講ともなったそうですが、現在では年に1回、初庚申の日に祭事を執り行うという簡略化した形で伝承されています。今回の文化財指定では、庚申塔2基と祠のほか、掛け軸や祭具などの庚申講道具類113点が指定されています。鈴木匡同自治会第一部長は「庚申塔は、民衆をつなぎ地域を守る意味がありました。子どもの健康などを願うものでもあり、今後は子どもたちも参加できる祭事イベントのような形も考えながら、後世に伝承していきたいですね」と話してくださいました。


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