ぐるっと流山 職員研修会「DVの実態と対応について」
ページ番号7526 更新日 平成23年7月25日
職員や男女共同参画審議会委員72名が参加
7月14日、流山市役所において、流山市職員研修会が開催されました。「DVの実態と対応について」と題し、DVの現状や相談現場での内容、窓口対応上の注意など2次被害防止のため、職員が知っておきたいことについての研修会で、流山市職員65名と男女共同参画審議会委員7名の合計72名が研修に参加しました。
講師は、NPO法人女性ネットSaya-Saya(さやさや)代表理事・松本和子さんです。Sayaは、「わたし」という意味で、自分自身を取り戻すことを支援するとのこと。暴力・差別のない社会は、「女性が安心して暮らせる、子どもにも男性にも生きやすい社会」です。地域の中で暴力被害女性たちと子どもへの支援をすることが、暴力と差別のない、「女性と男性・人と自然」が共生する社会につながると考え、支援のネットワークを広げていく活動をされています。
DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、親密な関係において、一方が他方をコントロールし、従わせようと用いる威圧的な行動パターンで、その行動を用いて、被害者の中に恐怖心をおこさせ、無理やり従わせる所有関係(=パートナーだから自分の言うことを聞きなさい)のことです。例えば、親しい→所有感覚→束縛→嬉しいけど苦しいのように、よくよくみると私たちの周りにもある関係です。
暴力の種類も、身体的・精神的・社会的・経済的・性的暴力があり、すべての暴力の背景に精神的暴力があります。"殴る彼とやさしい彼の暴力のサイクルで、やさしい彼が本当の彼だと思い込んでしまうパターン"や"怒ったからといって、暴力を選ばなくてもよい"など暴力は行動選択であり、選んだ人の責任であるなど、さまざまな暴力のメカニズムについて学びました。
研修の中で、シナリオを使ってのロールプレイを2種類実施しました。1つ目は、1人の悩みに4人がそれぞれの会話で回答していくもので、無意識の会話の中で相手にダメージを与えてしまっているというシナリオです。悩みを専門員に相談しようかなと思ったなど、現実的で分かりやすいものでした。また、平成20年内閣府の統計では、3人に1人の女性が暴力を受け、20人に1人が生命の危険を感じる暴力を受けています。「暴力を振るわれる方にも問題がある」という意見もありますが、たとえどんなに相手が悪くとも暴力を選択しない方法もあります。
2つ目のロールプレイは、「DV被害にあった女性と子ども」のシナリオです。必要な支援とは・・・?必要な言葉かけとは・・・?二次被害を防ぐためにも、私たちの関わり方が非常に重要です。 終了後のアンケートでは、「DVによる子どもへの影響について少しわかりました」「実際のケースと経験に基づいたお話が聞けて勉強になりました」「DVという言葉は知っていたが事例を混ぜることでよく理解できた」「相談を受ける時、力の差がないように気をつけたいと思う」「将来を担う子ども達のためにもDVのない社会にしなければならないと思いました」「傾聴・共感の大切なことを改めて認識しました」などの感想がありました。
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