ぐるっと流山 クラシックコンサート「となりに、天才モーツァルト」

ページ番号7506 更新日 平成23年8月22日

となりに、天才モーツァルト 東京音楽大学との連携でオペラも

クラシックコンサート「となりに、天才モーツァルト」

  「となりに、天才モーツァルト」という乳幼児から大人まで楽しめるクラシックコンサートが8月20日(土曜日)、流山市生涯学習センターで行われました。夏休みにご家族でクラシック音楽を身近に感じていただこうと指定管理者アクティオ株式会社が東京音楽大学との協働で企画したものです。約200人のお子さま連れの皆さんが、東京音楽大学生の演奏するクラシックの名曲を楽しみました。


モーツァルトの生き様を曲に合わせて演劇感覚で表現

  モーツァルトの生き様を曲に合わせて演劇感覚で表現するという試みの今回のコンサートは、モーツァルトとは一体どんな人間だったのかを小さな子にもわかりやすく伝えながら、演奏が進んでいきます。若い制作スタッフによるコンサートで、モーツァルトに扮した音楽学部4年生の五十嵐優さんの独白でコンサートが進められていきます。赤ちゃんがぐずって大きな声をあげても「そうなんだよね!」と客席と会話しながら楽しい進行の2時間でした。

  文部科学省の「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プロジェクト」に選定された神戸女学院大学、昭和音楽大学、東京音楽大学の音楽系3大学による共同プロジェクトです。教育資源や学生・教職員の相互交流によって「コミュニケーション力」と「社会性」を磨き、音楽の魅力を広く社会に伝える人材の育成を目指してします。


モーツァルトに扮した学生の独白でコンサートが進められていきます

  この演奏会は、音楽大学が地方公共団体や文化施設と連携し、学生自身が企画・交渉・制作・演奏を通して、実社会で音楽の場を生み出す学びの機会として企画・実現されました。東京音楽大学は、池袋にある日本で最も古い歴史を持つ私立音楽大学です。今回のプログラムは、8月20日〈土曜日)の流山市生涯学習センターを皮切りに、9月22日〈木曜日)から25日(日曜日)までに和歌山県内4会場を回ります。

  「ねぇ、お母さん聞いて!」の主題による 12 の変奏曲 K.265で始まった演奏会。日本では「きらきら星」の名で親しまれている曲ですが、元の曲は「ねぇ、お母さん聞いて!」というフランスの恋の歌。街でヒットしたメロディを変奏曲にアレンジしたもので鈴木啓太さんのピアノ独奏によって披露されました。


「アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525」

  続いて、歌劇「魔笛」 K.620よりハイライト。「俺は鳥刺しだ」をパパゲーノに扮した土屋繁孝さんが、「かわいい人よ、こっちに来い」をモノスタトスに扮した廣木孝多さんが、「急いで逃げよう」をパミーナに扮した砂田愛梨さんが、「地獄の復讐がこの胸に」を夜の女王に扮した推屋瞳さんがそれぞれ演じながら歌いあげました。本来は2時間半の超大作を解りやすい解説で進め、子どもたちにとっては、オペラに親しむよい機会となったようです。


「クラリネット五重奏曲 イ長調 K. 581」

  『魔笛』は、モーツァルトが残した最後のオペラです。作曲を依頼したアウフ・デア・ヴィーデン劇場の座長シカネーダーが、自らパパゲーノを演じ、モーツァルト自身の指揮によって1791年9月30日、初演されました。その後、モーツァルトは12月5日に亡くなっています。最後まで「もう一度、魔笛を聴きたい」と言っていたそうです。モーツァルトはこのオペラをこよなく愛していたのでしょう。現在でも、聴衆にも暖かく受け入れられているオペラです。


演奏者の皆さん

  休憩をはさんで、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525」という「小さな夜の曲」という意味の恋人へ愛を語るための曲と、「クラリネット五重奏曲 イ長調 K. 581」が演奏されました。ヴァイオリンを大杉那々子さんと西浦詩織さん、ヴィオラを大辻ひろのさん、チェロを石貝梨華さん、コントラバスを柿沼隼さん、クラリネットを古湊優さんがそれぞれ演奏しました。


子どもたちと一緒に

  コンサート会場の出口では、出演者が握手や記念写真に収まるサービスもあり、小さな子どもたちは大喜び。江戸川台東からいらした赤地優衣ちゃん(1歳4か月)と、お父さんの利之さん、お母さんのめぐみさんは、「未就学児を子育て中だとあきらめがちなクラシックコンサートを、周囲に気兼ねすることなく楽しめたことに感激しています」と感想を聞かせてくださいました。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ