ぐるっと流山 第35回流山花火大会

ページ番号7503 更新日 平成23年8月22日

スカイミュージカルに大きな拍手と歓声 両岸合わせて9万6千人の見物客を魅了

流山花火大会の写真

 夏の夜空に色とりどりの大輪を咲かせる花火。夏の風物詩として市民はもとより近隣のたくさんの方々に親しまれている「流山花火大会」が今年35回目を迎え、夏休みも終盤となる8月20日(土曜日)、流山市流山の江戸川堤で盛大に行われました。東日本震災の影響により各地で花火大会が中止される中、流山では関係者のご努力と協賛者の温かい協力により例年通り開催。さらに今回は、東日本大震災被災地復興支援と銘打たれ、協賛いただいた企業や個人からの協賛金と有料観覧席のチケット代の一部が義援金として、姉妹都市の相馬市をはじめ東北の被災地へ送られます。この日は、天候が心配される中、江戸川の両岸合わせて約9万6千の方々が5千発の花火を楽しまれました。


相馬市から来たブースに多くの来客の写真

 本部席の下流側にオープンした屋台村では、流山商工会議所の会員企業が数多く出店し自慢の味を提供。家族連れや友人同士のグループが列を作って買い求めていました。今回は、相馬市からも相馬商工会議所青年部の皆さんが、相馬名産品の「きぬ子ばあちゃんのメンチカツ」や山形産の「蒸し豚」、青森産の「ジャンボフランク」など販売され、流山では手に入らないご当地グルメに多くの方が舌鼓を打ちました。またこの日、姉妹都市スポーツ少年交流で相馬市から来ていた剣道教室の子どもたちと指導者や保護者の皆さん48人が招待され、Aチーム大将の今野沙耶さんは、「相馬市は今、大震災による被害や原発の影響で大変ですが、今日は思う存分花火を楽しみたいです」と話していらっしゃいました。


ソラウオの写真

 午後7時15分からの花火打ち上げを前に、江戸川側の土手下のスペースに設けられた特設ステージでは午後5時30分から「リバー・サイド・コンサート」が開催されました。トップバッターは、アコースティックトリオ「ソラウオ」の皆さん。先月末、南流山駅前広場で行われた「南流山駅前フェスタ」にも出演しました。曲は、ベンチャーズがカバーしたことで有名になった「キャラバン」やオリジナル曲「ルーフトップ」「二本線」、葉加瀬太郎の「情熱大陸」を披露してくださいました。ソラウオは今年6月にソラウオ4枚目のアルバム「星ヲミル星ノウエ」を発売したばかり。10月8日には、上野・御徒町でワンマンライブを予定されているそうです。

 続いては、3年連続の出演となる流山ではすっかりお馴染みの「知里」さん。「市川市生まれで、流山市からメジャーデビューしました」という知里さんは、淡いブルーのドレスで登場。花火を前に盛り上がってくださいと「東京どどんぱ娘」からスタートし、デビュー曲「やさしい日々」、レコード会社の大先輩・北島三郎さんの「北の猟場」など6曲を披露してくださいました。知里さんは、自身がメインパーソナリティーをつとめる千葉テレビのレギュラー番組『知里のミュージックエッセンス』にも出演中です。番組では、有名人をゲストに迎え思い出の歌やトークを交えて、世界のさまざまな歌をお届けしているそうです。

 ラストは、流山おおたかの森駅近くに弦楽器専門店「アントニオ」を開いている、バイオリニストのアントニオ・齊藤さんです。お店では、イタリアの著名な楽器制作者からバイオリンやビオラを直接仕入れきめ細かなメンテナンスも行い人気となっています。この日の演奏曲は、「絆と愛をテーマ」に選曲されたとのことで、ピアノ演奏とともにプッチーニの名曲「トゥーランドット」や平原綾香さんがカバーして大ヒットした「ジュピター」、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」など7曲を披露してくださいました。

 アントニオさんの演奏中、江戸川の川上からは今回の大震災で犠牲となられた方の慰霊のための灯ろう流しが始まりました。灯ろうの優しい輝きが川面をゆっくりと流れ、アントニオさんの演奏する「アメイジング・グレイス」とあいまって静かな時間を作りだしました。この頃には、辺りもだんだん暗くなり、いよいよ夜空を舞台に七色の光と大きな炸裂音の競演へとムードも高まりました。


スカイミュージカルの写真

 開会セレモニーが終わると、流山商工会議所青年部長の伊藤基さんのカウントダウンでいよいよ花火に点火です。会場では、伊藤さんの掛け声に合わせ子どもたちも「5、4、3、2、1」とカウント。オープニング花火が、大きな炸裂音とともに夜空に大輪を咲かせました。今回の流山花火大会では、復興支援の応援メッセージや家族・友人に向けたメッセージなど読み上げながら花火を打ち上げる「メッセージ花火」が募集され、寄せられた23のメッセージが2部に分けられ紹介されました。


花火と見物客の写真

 この日打ち上げられた5千発の花火には、さまざまな種類があります。あざやかな色彩の"彩色スターマイン"や、花火がヤシのように開く"ヤシスターマイン"、菊の花びらが枝垂れ柳のように落下する"カムロ菊スターマイン"、バリバリという特徴的な音が楽しめる"かすみ草スターマイン"、夏の夜空に咲く百花園を思わせる"特大彩色スターマイン"などのスターマインのほか、「菊」や「蜂」、「千輪」、「冠菊」といった日本の伝統的な花火が次々と打ち上げられました。


川面に映る花火の写真

 そして何と言っても目を引いたのが、流山花火大会の代名詞ともなっている「ザ・スカイミュージカル」。花火と音楽がシンクロしたハイパー花火ショーで、最大全長250メートルの打ち上げ台に設置された花火が最先端のコンピューター制御システムにより、0.03秒毎の高スピードで打ち上げられ、会場に流れる音楽とシンクロ(同調)するというもの。今回の曲は、今年来日したばかりの歌姫レディ・ガガの「バッド・ロマンス」や子どもたちに人気のドラえもんの主題歌「夢をかなえてドラえもん」、そしてAKB48の「ヘビーローテーション」など6曲。曲に合わせて小刻みに打ち上がる特殊な花火が見事にコラボレーションし、観客を魅了しました。


小雨に傘をさし花火を見るカップルの写真

 この日は花火の後半で少し小雨に降られました。でも、この小雨がカップルで花火見物にいらした方々には幸いしたようです。1つの傘に肩を寄せ合って、仲睦まじく空を見上げる男女があちらこちらで見られました。家族で三郷市からいらしたという小野史雄さんは、「今年は三郷の花火が中止になってしまったので初めて流山側で見ました。折角なのでチケットを買って有料観覧席で見ましたが、スカイミュージカルの凄さに驚きました。音楽も良く聞こえてすごく良かったです。来年、三郷と同時開催になっても流山側で見ようかな」と語ってくださいました。この日の様子はJCNコアラ葛飾で取材され、8月22日の放送で特別枠として紹介されました。


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