ぐるっと流山　東葛社会教育連協研修会

池上正さんを講師に青少年育成を考える

　8月17日（水曜日）、流山市生涯学習センターで「地域で子どもを育てる」と題した講演会が行われました。東葛飾地区社会教育連絡協議会（小林暁峯会長）の研修会として開催されたものです。この日は、PTAや青少年健全育成団体など社会教育関係者約120人が参加しました。

　 講師は、NPO法人I.K.O市原アカデミー理事長の池上正さん。YMCAを経てジェフユナイテッド市原・千葉プロコーチから昨年6月同NPO法人を設立しました。「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」（小学館）などの著書があります。当日の受講者の中には、池上さんの同著書を読んで参加された方も3人いらっしゃいました。I.K.O市原アカデミーは、青少年がのびのびと活動ができる場の提供と教育の機会をつくりたいと設立されました。

　池上さんは、「勝ち組・負け組」「受益者負担」などという言葉が代表するように、社会がすべて上を目指すことや、儲けることだけにとらわれている現代。「子どもが危ない！」ということを社会に対して問題提起したいと呼び掛けました。いま、子どもたちは「指示待ち」「許可を求める」「創造力の低下」「コミュニケーション能力の低下」などと言われています。池上さんが、ジェフ千葉で活動をしてきて毎年6万人の子どもたちと接してきて肌で感じていると語りました。

　このような問題を抱えている子どもたちが、健康ですくすくと育ち、健全な大人に育ち街を支える市民となるような循環型育成社会を目指そうと呼び掛けました。良い環境でよい指導者に出会い、育てられた若者たちは良い大人として街を支える力になってくれるはずだと結びました。研修会では質疑も交わされ充実した研修会となりました。東葛飾地区社会教育連絡協議会では、10月14日（金曜日）、生涯学習センターで、福島県相馬市の元校長・佐藤史生さんを講師に「被災地の子どもたち」（仮題）という講演会を予定しています。