ぐるっと流山 防災訓練

ページ番号7492 更新日 平成23年8月30日

災害に対する備えは日ごろから 市総合防災訓練に約900人

大地震を想定しての防災訓練

 8月28日、江戸川台小学校を会場に総合防災訓練が行われ、周辺4自治会や、市職員、消防、警察、自衛隊などの関係機関19団体を加えた約900人が参加しました。訓練は、相模湾を震源としたマグニチュード7.9の大地震により、流山市でも震度6弱の地震が起こり、建物の倒壊のほか、交通機関やライフラインに被害が発生したと想定しています。


今年は帰宅困難になった場合も想定

 3月11日の東日本大震災の際、市内の駅でも帰宅困難者が多数発生したことを受け、今年は東武野田線に協力してもらい、帰宅困難となった場合の駅での対応や避難所への移動などについても訓練を行いました。午前10時の訓練開始前には、近隣自治会の皆さんが次々と、江戸川台小学校に到着します。


火災の煙は想像以上

 到着した皆さんが最初に通るのが煙体験ハウス。薬液による煙が充満したボックスの中を通るもので、せいぜい3メートルほどの区間なのですが、皆さん口々に「周りが全然見えなかった」とおっしゃっていました。消防によると、煙が充満した区間でも手を壁につき壁伝いに歩けば混乱しないそうで、実際の火災では、これに合わせ、低い姿勢を保ち、ハンカチなどで鼻や口を押さえることも忘れないようにとのことです。


消防団の始動でジャッキやバールで救出

 今年は、日本救助犬協会や自衛隊の救出訓練に加え、市民の皆さんにも倒壊家屋からの救出訓練に参加していただきました。消防団の指導を受けながら、バールやジャッキで下敷きになった負傷者を救出。骨折した足をダンボールとガムテープで固定し、担架で搬送しました。


非常の時はビニール傘も添え木の代用に

 救護訓練では、流山市医師会・流山市歯科医師会の医師の協力による応急手当の方法などが紹介されました。災害時、道具や資材が不足していることを想定しての対応法で、骨折したときに添え木の代用としてビニール傘を用いる固定方法や、歯が折れてしまったときの保存法などが紹介されました。


バケツリレー

 火災が起きたときに最も重要な初期消火。消火器の使い方の訓練や、バケツリレーなどの試演を参加者が行いました。バケツリレーでは、子どもたちが運ばれてきたバケツの水を火元に向かってかけますが、なかなか水が思うように飛びません。思った以上に難しかったようで、中には力を入れすぎてバケツごと投げてしまった子もいました。


はしご車体験

 はしご車体験では、はしご車に乗って地上40メートルの空の旅。まっすぐ上空に伸びたはしご車を体験できる機会はそうそうないと、子どもたちに混ざって大人も列を作っていました。ビルの11階から12階に相当する高さに、降りてきた子どもたちは大興奮です。全体訓練終了後も、たくさんの方が並んでいました。


白バイでの記念撮影

 展示ブースでは、白バイでのポラロイド写真サービスや起震車体験、応急給水の配布なども行われていました。このほか、消防団の毛布や上着などのあるものを使っての緊急時の担架の作り方を実演や、流山市地区赤十字奉仕団による炊き出し訓練なども行われ、訓練の最後には校舎2階に取り残された被災者の救助と、全消防車両による校舎への一斉放水で幕を閉じました。


救出訓練と一斉放水

 講評を行った井崎市長は、平成7年の阪神淡路大震災では多くの方が家屋倒壊により尊い命を落としたことに触れ、家屋の耐震補強や家具の固定など家庭でできることのお願いと、また東日本大震災での地域のつながりや助け合いに触れ、地域の重要さについて話しました。3月に起こった東日本大震災は、いつ起こるか分からない災害の恐ろしさを私たちにまざまざと見せ付ける一方、災害に対する多くの教訓を示唆しています。皆さんも、日頃から家族や近隣との備えをお願いします。


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