ぐるっと流山 『男性が介護するということ』

ページ番号7434 更新日 平成23年10月4日

~介護できるケアメンに!~

『男性が介護するということ』

  9月17日(土曜日)、生涯学習センターで『男性が介護するということ』と題した講演会が開催され、69名の方が参加しました。・・・それは、ある日突然やってくる。介護の主役は女性と思われがちですが、今や介護者の3割が男性の時代になっています。ゴールの見えない介護生活。介護はつらくて大変なもの。だれだって投げ出したくなる時があります。そんなイメージの介護問題を共に考えようと「介護できるケアメンに!(高齢者の介護を積極的に行う男性)」をテーマに講演会が開かれました。講師は「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」事務局長でもある立命館大学教授の津止正敏さんです。


男性介護者数は増加

  男性介護者の数は驚くほど増えています。家族介護者のほとんどは夫婦間介護と実子による介護で、夫婦間介護の介護者割合は妻2:夫1です。男女の年齢差、平均寿命、生活習慣などを考慮すると、ほぼ互角に等しい状況です。また実子による介護は娘が圧倒的に多いと思われがちですが、実は息子45%、娘55%と、ほぼ拮抗しています。息子はがんばっているというか、介護せざるをえない状況であると講師はデータを示しながら話されました。


69名の方が参加

  高度経済成長期の昭和43年頃は、主たる介護者の「嫁」が49.8%をしめていましたが40年後の平成19年時点では16.9%に減っていました。「嫁」や「娘」に代わって息子や夫たちが主たる介護者として登場したのです。また、夫婦間の介護が主流になったことも特徴です。いわゆる"老老介護"です。介護制度は男性介護者が想定されていないようです。男性介護者と支援者の全国ネットワークを組織しましたが、介護者が手をつなぎ介護保険制度への大きな提案として認められていくようになればと考えているそうです。


介護体験記

  これまで仕事一途に生きてきて「コーヒー一杯入れた事のなかった夫が、妻が倒れたので、家事全般をするようになった」という男性がいます。コーヒーすら入れた事のない男性が洗濯や買い物、お金の管理や近所との付き合い、妻の介護をやっていくのは大変です。家事能力は何十年もかけて培う生活スキルですから、妻が倒れたからといって、すぐに身に付くものでは有りません。そういう男性たちが抱えている問題を共有化するため、全国の男性から介護体験を募集したところ152人の応募があり、「男性介護者100万人へのメッセージ」という冊子にまとめました。実態がよくわかると話されました。


参加者との情報交換会

 2部は講師が司会者となり、参加者との情報交換会となりました。会場から4人の男性が大変な介護状況を短くまとめて話してくださいました。100万人のメッセージに掲載された方も参加していました。皆さんこの体験記が読みたい。流山にも男性介護者のネットワークが作れないかという意見が出ていました。また、北部地域包括支援センターの男性職員からは市内の状況を説明してくださいました。男性の介護問題は、家事に不慣れ、地縁に乏しく仲間と悩みを共有できないなど女性と違った悩みがあります。家庭の中からの男女共同参画が急がれます。


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