ぐるっと流山 「千代紙人形のついた箸袋をつくろう」

ページ番号7386 更新日 平成23年10月7日

国際交流サロンに27人が参加

「千代紙人形のついた箸袋をつくろう」

  10月5日、文化会館で流山市国際交流協会(NIFA)と公民館共催の「国際交流サロン」が行われました。同協会の日本語講座に通う外国出身の3人を含む27人の参加者が、「千代紙人形のついた箸袋をつくろう」の体験をし、日本の伝統的遊びである折り紙でつくる千代紙人形と箸袋との組み合わせによる和紙文化を楽しみました。講師は佐藤曜子さん。家業をお手伝いされながら、ボランティアで折り紙の普及活動を行っています。今回の東日本大震災でも被災者を「折り紙手紙」で励まし、多くの感謝礼状を受け取っているとのことです。今回作るのは、「千代紙人形のついた箸袋」、「千代紙人形のついた栞」および「楊枝入れ袋」です。


27人が参加

  見本として、完成後の「千代紙人形」、「楊枝入れ袋」や、材料として、日本の伝統的な柄や文様がきれいに色彩されている千代紙などが配布されました。会場の前方には、講師の先生が作ったカラフルな作品がいろいろ飾られています。講師から作業手順にそって、折り方やつくり方の説明をうけた後、7つのテーブルに分かれいよいよ作業開始です。初めのうちは、一度の説明では難しいため、講師の手順よい手さばきのようには作れない人もいて、「先生、すいません」という助け声があちら、こちらから上がりました。講師は、その度に駆け寄って手助け。助手の方も指導の応援をするも、その間も「すいません」の声と「ちょっと待ってください」のやり取り。その間も惜しく、講師のところに行き、助けを求める人も出るくらいに皆さん必死に作業に取り組んでいました。


熱心に作業する皆さん

  完成見本を手に「どうしても、このようには折れないわ」とつぶやきながら、ついには見本を元に折り戻している人。男性陣は特に悪戦苦闘をしているようでした。帯紐用の細い紙紐はピンセットを使って、帯止めとして結ぶ細かい手作業もあります。着物を左前にして折り、すそをしなやかに折り返すのが艶やかになる着物人形のポイントであると講師から説明がありました。外国出身の参加者には、講師のこのポイントの説明は、新鮮で興味をひいたようでした。


グループごとに作成

  各グループの人たちが、お互いに助け合いながら、わいわい賑やかに作っていきます。手順が分かり、完成に近づくにつれ、皆さん、急に静かになり、作業に没頭していました。人形が折り上がり、箸袋に貼り付ければ、完成。「わあ、出来た」との声が上がり始め、嬉しげに出来上がり作品を掲げる人もいました。「千代紙人形のついた箸袋」は、正月用やお土産に好評のようです。さぞかし、料理をおいしく味わうことが出来るでしょう。


完成した作品と

  「栞作り」にも挑戦しました。栞用の台紙に千代紙人形を貼って、人形が型崩れしたり汚れないように台紙大のセロハン封に入れ、上部にパンチで穴を開け、そこに飾り紐を通して結べば完成。ちょっと、栞には立派過ぎるほどの出来栄えになりました。「楊枝袋つくり」は、時間が足りなくなり、みんなでは出来ませんでしたが、時間の余裕のある希望者は会場に残り、講師を囲んで作業を続けました。帰ってから後で作ると材料を実費で分けてもらう人もいて、体験会は、和気あいあいのうちに終了しました。


難しかったけど楽しかったなどの感想も

  外国出身の方は、「着物は、見ることがあったり、知識として知っているつもりでしたが、折るのは初めてで、大変勉強になった」「興味深く、楽しい体験をした」と話していました。皆さんは、「時間がたつのが早かった」、「楽しかった」と口々に感想を述べていました。講師は、「みなさん熱心で、自分も大いに楽しみました」と感想を話されていました。


完成した作品と笑顔で

  国際交流サロンは、日本文化と外国文化を相互に理解しあうことで、市内にお住まいの外国出身の方々を含めた市民の交流を広げることを目的に開かれています。これまでにも、外国出身の方や市民の方がお互いに講師となって、各国の料理づくりや、日本や外国の文化などを題材にしながら原則毎月1回交流を行っています。次回は、11月2日(水曜日)に「タイ料理を作って試食しよう」(講師:渡部さゆりさんなど4人のタイ出身者)を文化会館で開催します。参加ご希望の方は、電話で文化会館(電話:04-7158-3462)へ。また、流山市国際交流協会では、市内在住の外国の方を対象とした「日本語講座」を、文化会館を会場に毎週水曜日に開催しています。詳細はお問い合わせください。


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