ぐるっと流山 無形民俗文化財「大しめ縄行事」

ページ番号7381 更新日 平成23年10月12日

1年を通じて地域を見守る3本の大しめ縄 赤城神社の「大しめ縄行事」

赤城神社の大しめ縄の写真

 10月9日、流山6丁目の赤城神社で「大しめ縄行事」が行われました。流山市指定無形民俗文化財にもなっているこの行事は、地元の自治会と大しめ縄行事保存会(山崎政治会長)が、翌週の土曜日・日曜日に行われる例大祭を前に、神社入口に掲げられている長さ約10メートルの大しめ縄を編み上げるものです。


3本の綱で藁を締めていく様子の写真

 早朝8時からの作業では、地域の皆さんが3班に分かれ、竹を芯にして藁を並べ、縄でぐるぐると巻いてしめ縄を作ります。このとき巻いていく縄は3本ずつ。女性たちが送り込む3本の縄をぴったりとしめ縄に巻きつけていきます。


こん棒で叩きながら綱をまきつける写真

 100キログラム以上あるしめ縄を、何度も何度も転がしながら縄を巻きつけては、持ち上げて元の位置に戻す作業を繰り返します。縄を棍棒で叩くのは、縄の形を整えるため。この叩きの作業が上手くいかないとしめ縄の形に影響がでてしまうそうです。巻きの作業は重労働。叩く方も、転がす方も汗だくになっての作業です。


太いしめ縄を総がかりで編み込む写真

 午後0時30分過ぎに完成した3本の藁の棒は、数十人の男が総出で囲んで編み上げます。垂直に持ち上げ、倒すたびに、芯となっている竹がバキバキと折れる音が上がり、巨大なしめ縄が編み上げられていきます。


境内の移動も全人がかりでしている写真

 約1時間かけて編み上げた大しめ縄は、重さ約500キログラム、直径約1メートル。毎年、原料となる藁の供給量により若干の大きさの違いがあるそうで、大きいときには700キログラムといわれているそうです。山崎会長は「昔はこの地域の田の藁を使っていましたが、今では、新川耕地の農家に作ってもらっています。できる限り、市内の藁で続けていきたいですね」とおっしゃっていました。


獅子頭で飾って完成する写真

 男たちが完成した大しめ縄をチェーンと綱で神社入口に掲げるのもひと苦労。ようやく持ち上げられた大しめ縄に、最後に花結びといわれる結び方で「獅子頭」を作って出来上がりです。大しめ縄が取り付けられたころには午後の3時を回っていました。


道行く人が足を止めて見入っている写真

 この大しめ縄には、通りかかった人々もその大きさにビックリ。カメラを手に写真を撮っている方も見られました。10月15日(土曜日)・16日(日曜日)には例大祭。特に16日は神輿が街を練り歩き、午後6時の宮入には、赤城神社の本殿に向かう38段の急階段を神輿が一気に駆け上がる勇壮なクライマックスがあり、毎年、これを一目見ようと多くの方が大祭の見学に訪れます。


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