ぐるっと流山 「DV防止講座」

ページ番号7375 更新日 平成23年11月30日

20代から70代の男女30人が参加

「DV防止講座」

 女性の約10人に1人が暴力に悩み、苦しんでいるということから、国は 11月12日から25日の2週間を「女性に対する暴力をなくす運動」期間として全国的に運動を展開しています。流山市でもその一環として、11月19日に流山市生涯学習センターで、DV防止プログラム・ファシリテーター、認定心理士である山中多民子さんを講師にお迎えして、「思春期の子どもをデートDVから守るために~それって愛なの?~」を開催しました。民生委員をはじめ市内外の20代から70代の男女30人が参加されました。


「思春期の子どもをデートDVから守るために~それって愛なの?~」

 DV(ドメスティックバイオレンス)は親密な相手への様々な暴力が組み合わされており、外部の人の目には触れにくいため深刻な状況にあります。配偶者間のDVだけでなく、高校生、大学生などの若い未婚の男女間でも暴力は起きています。これを「デートDV」といいます。平成23年千葉県の調査では、県内の大学生23.2%に被害体験、18.8%に加害体験があることがわかりました。講演会のはじめには、デートDVがどのようなものであるかをNHK「クローズアップ現代」の映像を流し、その実態などを学びました。その中でのDVの実態として、携帯を使い相手の女性の行動を逐一報告させ監視し、報告がされないと激しく追及し暴力へ…それを女性は愛と勘違いし、相手から逃れられないという構図がありました。


30人の方が参加

 DVを受けている女性は、逃げたら何をされるかわからないという不安の中にいます。また、心身を深く傷つけられている中では、逃げようと判断し行動することは大変な困難を伴います。そのことを踏まえ、講師の山中さんは、「暴力は加害者の選択によって起きる」「なぜ別れないかを考えてみる」「交際相手への暴力について」「DV予防のために必要なことは何か」「サポートについて」「予防教育について」を話してくださいました。若者の間で起きるDVは、友達や先輩、雑誌や漫画、テレビやラジオから学習しているそうです。加害者は、付き合うことへの特権意識から相手を束縛して当たり前と思い、他からのサポートを抑制し、被害者はどんどん孤立していくそうです。それらを防ぐためにも、個々の違いを尊重し合えることが大事であり、対等である意識をもたなければなりません。


グループに分かれてタロウ君とハナコさんの場合~二人の気持ちと関係を考えてみよう」

 後半は、参加者がグループに分かれて「タロウ君とハナコさんの場合~二人の気持ちと関係を考えてみよう」というワークショップを行いました。ハナコさんが家族で食事の最中、タロウ君から「すぐ会いたい」という強引メールが届き悩むハナコさん。「俺より家族が大事なのか?」とメール。そのときのお互いの気持ちをそれぞれ考え、どのようにDVに発達していくのか?また、家族はどうしたらいいのか?を参加者同士で話し合いました。DVのサポートは、一人で悩まなくてもいいんだよと伝えること。「自分で決める」という自己効力感の回復、また、継続した支援や見守りが必要です。DVは個人的な問題だけでなく、社会全体の問題です。大学生の娘さんを持つ親御さんは「デートDV特有の心理がわかりました。帰宅したら家族で話し合います」とおっしゃって帰られました。


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