ぐるっと流山 長崎金乗院遺跡発掘調査

ページ番号7288 更新日 平成23年12月14日

遺構や土器などの遺物を発見

長崎金乗院遺跡発掘調査

 新しい長崎保育所の建設に先立ち、10月の上旬から11月中旬にかけて、長崎金乗院遺跡の発掘調査が行われました。今回の調査では、縄文時代・古墳時代・中世・江戸時代の遺構(建物跡など)や土器などの遺物が見かりました。


地下式坑(ちかしきこう)

 縄文時代では、けものを捕まえるための落とし穴の跡、古墳時代前期(約1,700年前)の住居跡3軒が発見されています。古墳時代の住居では、火事があったらしく、焼土や柱などが炭化した炭が見られました。
戦国時代では、地下式坑(ちかしきこう)と呼ばれる地下室の跡が見つかっています。何の目的で作られたのかがよくわかっていないのですが、流山市内では約470基発見されています。発見数は現在のところ日本で一番多いことがわかっています。


シシ落し列

 江戸時代になると、建物跡や井戸跡とともにシシ落し列が発見されました。シシ落し列は、30メートルほどの距離に穴が等間隔に14個掘られており、深さは地表から深さ2メートルほどあります。この穴は、近くにあった小金牧の中にいたイノシシなどの獣が、土手をこえて村の畑などを荒らされないために作られたものです。当時の村の実態を知ることができる貴重な発見でした。


古墳時代住居跡

 調査中には、通りがかった皆さんから、「どんな物が出土しているのですか?」、「何年くらい前の遺跡ですか」という質問もありました。みなさんの身近に遺跡があるのを知らない方が多く、びっくりされていました。長崎の台地は古くから人々が生活する暮らしやすい場所であったことを発掘調査が証明しています。


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