ぐるっと流山 スラックラインが静かなブーム

ページ番号7194 更新日 平成23年4月18日

市内在住の久保さんがメーカー主催大会で優勝 

幅数センチのラインの上でバク宙も

 スラックラインというスポーツをご存知ですか。綱渡りとトランポリンをプラスしたような奥の深い、それでいて世代を越えて楽しめるスポーツです。海外では30年以上前からあったものらしいのですが、日本上陸は2年前。そんな新しいスポーツで昨年、メーカー主催の大会で優勝した久保貴臣さん(28)は流山市民です。流山北小・南部中、流山東高の器械体操部で活躍していた久保さんの得意技はバックフリップ。日本で数人しかできない綱(ライン)上でバック転をするというファンタスティックなトリックです。


綱渡りのような

 元々はロッククライミングで岩と岩をロープでつなぎ綱渡りのようにトレーニングしていたものが、公園で木と木を結んで楽しむスポーツに進化したもので、森林教育が盛んなドイツなどで普及しました。流山でも休日には公園などで見られるようになりましたが、樹木に負担がかからないよう保護材を巻き付けた上にラインを結んで自然を傷付けない工夫が施され「都心から一番近い森のまち・流山」にぴったりのスポーツです。


バランス感覚が大切

 ラインを張る間隔は15メートルくらいで、地上からの高さは30センチメートルから70センチメートル。ラインはテープ状のナイロンベルトで幅は2.5センチメートルから5センチメートル、柔らかい生地が採用され少し伸縮性があります。この伸縮性により、ラインは縦に揺れたり横に揺れたりします。このラインの揺れこそがスラックラインの特徴。綱渡りのようですが、トランポリンのような要素も含んでいます。バランストレーニングになるのはもちろん、集中力とリラックスというメンタルトレーニングにもなるそうで、最近では競技人口の年代層が広がってきています。


見事なバク宙

 単にラインの上に立つ、歩くから、飛んだり跳ねたりして難易度を競うフリースタイルと呼ばれるジャンルが確立しています。久保さんは、このフリースタイルで、昨年7月に横浜で開催されたフランスのラインメーカーSlack.fr (スラック エフアール)社の大会で優勝。ことし3月9日にはTBSの「おもろゲ動画SHOW投稿!」にも出演しました。久保さんは体操の他にも剣道は2段の腕前、流山北小では少年サッカーチームはやぶさで活躍、中学時代から体操のクラブチームに所属していたスポーツマン。スラックラインの世界では「おみ」の愛称で親しまれバックフリップが代名詞になっているほどの人気選手です。


バランスを取りながら

 公園では、木と木の間にオレンジ色のラインが設置され、見慣れないスポーツに家族連れが足を止め、華麗なトリック(技)が決まると大きな拍手や歓声が贈られます。片膝をついて座る感じのドロップニー、お尻からラインに落ちて反発で飛んで立つブットバウンス、ライン上で一回転スピンジャンプする360など、さまざまなトリックが繰り広げられます。取材にお邪魔した4月17日(日曜日)には、春風に桜の花びらが舞う中で6人のスラックラインライダーが練習に励んでいました。その中の一人、八鍬拓さん(35)は流山市体育指導員として、ジュニア向けに「CHAMP」(Children Health Activity Motion Programの略・おおたかスポーツコミュニティの一環)という軽スポーツ・レクリエーションの普及活動を今月24日から生涯学習センターでスタートさせます。


ラインの上をバランスを取りながら

 八鍬さんや久保さんは「晴れた日の公園でコンピュータゲームをしている子どもたちを見かけます。子どもたちのエネルギーを、身体を動かす方向に楽しみながら誘えたら」と、子どもたちにレクリエーション的な要素を含んだニュースポーツの普及の大切さを呼び掛けています。おふたりは、6月5日に生涯学習センターで行われる「まなびふれあいまつり」でスラックラインの無料体験コーナーを、子どもたちを対象に開催する準備を進めています。ご家族でぜひお気軽にご参加を。「まなびふれあいまつり」や「CHAMP」企画についてのお問い合わせは生涯学習センター(電話:04-7150-7474)へ。


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