ぐるっと流山 めだかの会

ページ番号7179 更新日 平成23年4月29日

10回目の「こがわ」清掃活動  約50人が今上落としのごみを回収

約50人が参加

 4月29日(祝日)、江戸川に沿って南北に流れる今上落とし、通称「こがわ」を昔のように魚やしじみが捕れる綺麗な川によみがえらせようと、地元のボランティアグループ「めだかの会」(森淑浩代表)が河川の清掃活動を行いました。この日は、地元加岸自治会や根郷町会、消防団第3分団、江戸川カヌー同好会、トーカツ建興、株式会社三枝なども協力し約50人の方々が、清掃活動に汗を流しました。


川の中と土手などを

 参加した皆さんは、ほとんどが地域の方々で40歳代から50歳代の方々が中心です。皆さん子どもの頃に、この川で魚やしじみを捕ったり学校にプールがない時代は泳いだりもした経験がある方ばかり。森代表が、毎日見る「こがわ」がゴミで汚れているのを見かねて、昔のように子どもたちが川に入って遊べるようにしたいと、めだかの会をつくって河川清掃を始めたのが9年前で、初年度は春と秋の2回行い以後は毎年4月29日に実施して今回でちょうど10回目となります。


ボートにゴミをのせながら

 朝9時集まった皆さんは、川の中でゴミを回収する班と、周りの土手や遊歩道をゴミ拾いする班に分かれ清掃活動を開始。川の中に入った皆さんは胴長靴を履いて、めだかの会所有のものと地元漁師たちの妻沼会からお借りした計2艘のボートを川に浮かべ、上流からゴミを拾い集めました。昨年は、水かさが高くなかなか川底のゴミが拾えなかったためか、今回は例年よりもゴミの量が多いようでした。


自転車もありました

 近くに住む流山北小4年の加藤木えいし君は、川沿いの遊歩道が犬の散歩道とのこと。「川がきれいになって、お魚がいつも見られるようになったらうれしい。自分もゴミを捨てないように気を付けます」と大人たちの清掃活動を見守っていました。この今上落としは、新川耕地の農業用の排水路としてつくられたもので、地元の方によると今年通水120周年を迎えた利根運河よりも歴史は古く、江戸時代からあったのではないかとのこと。今は利根運河で遮られていますが、その名のとおりそれ以前は野田市の今上地区に流れる川につながっていて、昭和40年代までは、魚や貝のしじみを捕って食べたりしていたそうです。


クレーン車でボートを吊り上げ

 ゴミがいっぱい乗せられたボートは、途中の橋の上で、クレーン車で吊り上げられます。今回集められたゴミは約1トン。森代表によると、第1回目には冷蔵庫やテレビ、自転車、タイヤなどの粗大ゴミも多く捨てられていて約3トンものゴミが回収されたそうです。この川は、ゴミが減ったばかりでなく、水質も良くなっているそうです。市環境政策課の測定では、水の汚れ具合を表す指標の一つBOD(生物化学的酸素要求量)の値は、高いほど水質が悪いことになるのですが、清掃を始める前の平成14年には1リットルあたり7ミリグラムだったのが、昨年には1リットルあたり3.1ミリグラムまで数値が下がっています。


コアラも取材に

 森代表は、「今回10回目を迎えられたのは、協力していただいた地域の方々のお陰です。回を重ねるのが目的ではなく、あくまでも子どもたちが水遊びでき、会の名称でもあるメダカが戻ってこられるまで清掃活動を続けます」と意欲的でした。大杉神社の祭礼や花火大会、初詣でなど地元行事には欠かさず警備などで協力している消防団第3分団の清水分団長は、「こがわは地域の皆さんに親しまれている川です。地域を支える消防団として、これからも惜しみなく協力していきたい」と語ってくださいました。この日の様子は、地元ケーブルテレビのJCNコアラ葛飾でも取材され、当日のデイリーニュースで紹介されました。


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