ぐるっと流山　森の図書館に移動交番

忘れ物が持ち主に戻る美談も

　4月6日午後、森の図書館に初めて移動交番がやって来ました。この移動交番は、通常の交番と同等の機能を車に持たせたもので、4月1日から流山警察署でも運用が開始されました。移動交番は人が多く集まる施設などに出向き、防犯活動はもちろん、遺失物や拾得物の届け出などや地域の方たちの相談などにも応じています。

　この日も、房総の青い空と県の花である菜の花をモチーフにしたという明るい車体に、森の図書館利用者も興味津々。小さなお子さんを連れたご家族が立ち止まり、交番の中をのぞいたりお巡りさんと楽しそうにお話していました。

　移動交番が初めて森の図書館に初めて設置されたこの日は、こんな微笑ましい出来事もありました。しばらく前に、森の図書館の駐車場近くに1台のスケートボードが置き忘れてあったと受付カウンターに届けられました。これまで持ち主からの連絡もなかったため、この日、職員が移動交番に拾得物として届け出ました。

　スケートボードは移動交番の中に立て掛けられてあったのですが、たまたま通りかかった中学生がそれを見て自分の忘れものであると申し出て、無事に持ち主に戻ったということです。この中学生は、「しばらく前に置き忘れてしまったので、すっかり諦めていました。思いもよらずに手元に戻ったのでとてもうれしい。今度は大切に使います」と満面の笑顔でした。この日、移動交番が森の図書館に来なかったら、この中学生にスケートボードは戻らなかったかもしれませんね。

　他にも、「親しみやすい交番といった感じでいいですね」「お巡りさんがいるだけで安心できますね」といった皆さんの声が聞かれ好評でした。森の図書館には、4月は17日（日曜日）の午後にもう1度設置されますが、利用者が多かったことから5月からは毎週設置される予定です。移動交番の今後の日程は、千葉県警サイトで確認できます。

• 千葉県警サイト(新しいウィンドウで開きます)