ぐるっと流山 国際交流サロン「ウーロン茶を楽しもう」

ページ番号7163 更新日 平成24年2月6日

34人が参加し、お茶を楽しみました

講師は台湾出身の張本敏媛さん

 2月1日(水曜日)、中央公民館で、流山市国際交流協会(NIFA)と公民館共催の国際交流サロンが行われました。同協会の日本語講座に通う中国、台湾などの外国出身者6人と、交流協会の会員や、広報を見てきた方たちなど合わせて34人の参加者が「ウーロン茶を楽しもう」を体験しました。講師は台湾出身の張本敏媛さん。「台湾茶は、日本の茶道ほど細かな礼儀作法にのっとった飲み方はありませんし、決まりもありません。私が慣れ親しんでいる美味しく飲む方法を紹介し、皆さんと一緒に楽しみたい」と挨拶があり、会は始まりました。


高山茶(こうざんちゃ)の入れ方

 今日は、高山茶(こうざんちゃ)というウーロン茶と最近日本でも人気の出ているプーアル茶を楽しみました。中国・台湾茶としてのウーロン茶は日本のペットボトル入りのウーロン茶とは異なるそうです。台湾・中国でも最近、冷茶、清涼飲料水としてのウーロン茶が出まわっていますが、「中国・台湾茶としてのウーロン茶は、真夏でも温かいものを飲むのが習慣。食事やお茶で体を温めることは健康に良いと考えられています。煎じたウーロン茶を冷蔵庫に入れ冷やして飲むことは薦めたくないし、煎じてから長く置くと味が変わってしまう」との話もありました。


34人が参加しました

 最初は、「高山茶(こうざんちゃ)」を飲みました。「高山茶」は、台湾の標高の高い茶畑でとれた茶葉で作られた清涼感あるウーロン茶です。茶壺(チャフウ、急須)を使って入れる飲み方の説明が次のような順序で始まりました。1.茶壺、茶杯(チャハイ、おちょこ・湯飲み)などをあらかじめお湯を入れて温めておく。2.茶壺に、茶葉を入れる。 一煎目は、洗葉してお湯を捨てるので葉は少なめにいれ、 四煎目、五煎目まで美味しく楽しめるので、二煎目からは、葉が開いたものを取りながら茶壺に半分ほどの葉を入れる。


美味しいお茶の煎じ方

 3.茶壺に、お湯を注いで、蓋をする。一煎目は時間を置かず、20秒ほどでさっと洗葉してお湯を捨てる。長いと苦くなる。茶葉のアクやほこりをとり、香りや味を引き出すためです。そして二煎目は1分程度と、煎じる回数が増えるごとに、時間を約10秒ずつ長くしていく。四煎目、五煎目まで美味しく楽しめる。ちょっと溢れるくらいお湯を多めに入れるのがコツ。4.その茶壺に上からお湯をかけて蒸らす。5.茶杯に、茶を注ぐ。この手順で入れられたお茶が参加者に配られました。香りを楽しんだり、色の出具合いを確認しながら、お茶をいただきました。高山茶のお茶の色は薄い透明感のある黄金色で、味は、ほのかな苦味と優しいマイルドな甘味がしました。


たくさんの方が参加

 丁寧に入れるお茶の楽しみ方がありますということで、「茶海(チャカイ)」や「聞香杯(モンコウハイ)」を使った入れ方の説明がありました。中国茶でいう茶海(チャカイ)は、ワインを飲むときなどに使うような小形のピッチャー(手付き水差し)のようなもの。お茶の濃さを一定に保つために、茶壺から直接茶杯に注がず、茶海に茶壷のお茶を残さず入れてから、皆さんの茶杯に注ぎました。最後まで残さず出し切ることが、大切なポイント。続いて、お茶の香りをかぐように出来た細長い筒型の聞香杯を使って、香りを楽しみました。はじめに、茶を聞香杯に注ぎ、それに茶杯で蓋をするようにかぶせて、二つを 両手でしっかり持ち ひっくり返して、茶杯にお茶を移す。空になった聞香杯に残った香りを楽しむという方法です。


茶器

 最近日本でも人気の出ている「プーアル茶」を飲みました。使うのは、講師持参の60年保存のもの。台湾のお兄さんから取り寄せてからも10年は経つが品質には変化ないという。プーアル茶は、古いものほど熟成・発酵期間が長く、品質が良いとされているので、大変貴重なもの。使う茶葉は、乾燥発酵して色が濃く暗褐色を呈し、餅のように丸く硬く固まっている。それを砕いて使う。今回は、プーアル茶1、ウーロン茶2の割合にミックスする。プーアル茶の苦味をやわらくしてくれ、プーアル茶特有の味が苦手という人にも美味しく飲めるという。お茶の入れ方・飲み方は「高山茶」と同じ。渋みの中にも味と香りがまろやかで飲みやすい。


お茶の入れ方についての説明

 中国出身の中の若いお母さん2人は、中国の北部、華北地域の出身。「中国では普段ジャスミン茶を飲んでいたので、南部の華南地域で飲まれているウーロン茶やプーアル茶は初めてで、楽しく興味深く味わいました。」、日本の方は「中国・台湾茶は、漢方的印象があり、苦いと思っていたが、美味しかったので驚くとともに楽しみました。」との感想が寄せられました。国際交流サロンは、日本文化と外国文化を相互に理解しあうことで、市内にお住まいの外国出身者の方々を含めた市民の交流を広げることを目的に開かれています。これまでにも、外国出身者の方や市民の方が互いに講師となって、各国の料理づくりや、日本や外国の文化などを題材にしながら原則毎月1回交流を行っています。また、市内在住の外国の方を対象とした「日本語講座」を、毎週水曜日に開催しています。いずれも会場は文化会館です。詳細は文化会館(電話:04-7158-3462)までお問い合わせください。


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