ぐるっと流山 舞踏集団菊の会による伝統芸能体験

ページ番号7152 更新日 平成24年2月13日

舞踊集団菊の会による伝統芸能体験 子どもたちのワークショップが実現

舞踏集団菊の会

 2月11日(土曜日)、流山市生涯学習センターで、日本の代表的な伝統芸能のひとつ「日本の舞踊」のワークショップが行われ、約20人の子どもたちが慣れない舞踊や太鼓などに挑戦しました。このワークショップは、3月24日に生涯学習センターで開催される「菊の会創立40周年記念日本のおどり舞踊集団菊の会公演~光に向かって」の関連イベントとして開催されました。子どもたちに日本の踊りを鑑賞し、体験してほしいと、流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社が企画したものです。

 この日、集まった子どもたちは、小学校1年生から6年生まで。また、お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に体験してみたいと、未就学のお子さんも参加しました。最初は、「お祝いの舞と太鼓の鑑賞」です。東京を代表する獅子の舞いが、笛や太鼓の祭囃子にのってコミカルに演じられます。初めての獅子舞を驚いた表情で客席から眺める子どもたち。くねくねと面白い動きをしながら、カチカチと歯を鳴らして色々な表情を見せる獅子。ひょうきんなお面をかぶった田吾作。子どもたちは静かに見ていましたが、その獅子とお面の男性が突然、舞台から客席へ。子どもたちの目の前へぐぐっと近寄っていきました。獅子に驚いた小さな子もいましたが、驚きながらも目の前の獅子に子どもたちは興奮した様子でした。


子どもたちもステージに上がる

 獅子舞の後は、長唄の「寿菊三番叟」。能の「翁」から誕生した舞いと言われています。あでやかな着物姿の女性が登場し、その美しさに思わず拍手があがります。続いて、和太鼓「祝太鼓」の演奏。なんと鑑賞のすぐ後に、「では、一緒に和太鼓を叩いてみましょう!」と、誘われ、子どもたちは、舞台にあがって全員太鼓を叩く体験学習。太鼓よりも小さな子たちが、それぞれの太鼓の前に立ち、手拍子に合わせてお囃子のリズムで叩いてみました。客席のお母さんたちも、太鼓の後に続けて手拍子を打ち、舞台と客席が力を合わせ、手拍子の音と太鼓の音がうまく組み合わさったお囃子が完成しました。


太鼓をたたく子どもたち

 休憩を挟んで第二部は、菊の会公演ではいつも最後に舞うという「阿波踊り」の鑑賞からスタート。「その昔、江戸時代のお殿様が、何か特別なお祝い事があった時に、武士も農民もみんなを城にあげて、楽しく踊りあった、というのが阿波踊りのはじまりといわれています。昔は、士農工商といって、武士と農民や商人が一緒の場にいる、ということはあまりなかった事なので、男性は手ぬぐいで顔を隠し、女性は花笠を深く被って顔をかくしたそうです。」と、菊の会の皆さんは、子どもたちにも解りやすい解説をしてくれます。


にぎやかに踊る

 阿波踊りが舞台の上で踊られ、そのにぎやかな笛と太鼓と舞人の踊りを見て、会場から拍手があがりました。「凧揚げをまねたシーンが途中でてきます」と、最初の解説であったように、奴凧を揚げている様子が踊りの中で登場し、会場からは笑い声が飛び交いました。阿波踊りの鑑賞後は、いよいよ最後の体験「阿波踊り」に挑戦です。菊の会の皆さんからプレゼントされた手ぬぐいを、男の子は頭にハチマキ、女の子は首に巻くというスタイルで、男の子と女の子で別々の踊り方を習います。


見事なさばき

 男の子は足をガニマタに開き、姿勢を崩して踊ります。女の子は腕をまっすぐにあげて、手の先の指をすっと伸ばして、うつくしいしぐさで踊ります。それぞれコツを伝授され、あとは大きな円をつくって、「よいとさー よいとさー」「よいとさー よいとさー」と、声をあげながら踊ります。お母さんたちの手拍子に合わせて声を出し、会場は一気にお祭りムードに包まれました。会場の外は寒い日でしたが、お囃子の音に合わせて踊ると、会場の中は夏祭りのようです。子どもたちも菊の会のみなさんも一緒に楽しく踊りました。


子どもたちもにっこり

 「阿波踊りの時は、腕をずっとあげていて疲れたけど、面白かった!」と、みんな笑顔で話してくれました。小学1年生の男の子のお母さんは、「この子は最初、踊らない…って言っていたのに、最後は一緒になって楽しそうに踊っていました。こうした伝統文化に触れる機会がなかなかないので、今日は本当に貴重な体験でした」と感想を聞かせてくださいました。


みんなで踊る

 舞踊集団菊の会代表の畑聡さんは、「多くの方々、特に未来を担う子どもたちに、日本の伝統文化を知ってもらうきっかけを作っていきたいと思い、文化庁の伝統文化事業の一環として社会活動をしています。今回は、生涯学習センターの協力でこうした機会をいただきましたが、3月24日の流山公演でも、ぜひ、初めて見るような方々にもお越しいただきたいと思います」と語っていました。


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