ぐるっと流山 国際交流サロン「抹茶の基本の点て方と飲み方」

ページ番号6657 更新日 平成24年1月23日

35人の参加者が作法を楽しく体験しました

国際交流サロン

 1月18日(水曜日)、文化会館で流山市国際交流協会と文化会館共催の国際交流サロン「抹茶の基本の点て方と飲み方」が行われました。同協会の日本語講座に通う外国出身者などの5人を含む35人の参加者が、おいしいお菓子と抹茶を味わいながらお茶の初歩の作法を楽しく体験しました。年初行事としての茶道体験は、ここ数年恒例となっている交国際流サロンの新春の催しとなっている行事です。


講師は仲安アイさん

 初歩ということもあって、和室での座る茶席ではなく、椅子席(立礼式)で、服装も自由で、気軽に 「薄茶」を楽しむものです。講師は仲安アイさんで、東京、地元流山で30年を超え教えている裏千家の流派の方です。「初めてお茶を体験する方も、茶道は、何か約束事があって難しいものと考えずに、本日の初歩の茶道(基本的な抹茶の点て方と飲み方)を学べば、本格的なお茶会に出席しても茶道を楽しむことができます」という先生の説明から会は始まりました。


お点前の見本を披露

 参加者は6つのテーブルに別れて席に着き、先生の娘さんやお弟子さん、心得のある人が、各テーブルに適宜入り先生の助手役としてお手伝いをしました。着物を着た人もいて、正月らしい華やかさを醸しだしていて、年初のサロンにふさわしい気分にしてくれます。はじめに、日本語講座の生徒さんで韓国出身の金貞子さんが民族服チマチョゴリに盛装し、お点前の見本を披露してくれました。野点のときなどに使われる、必要な道具を移動しやすいように茶箱にコンパクトに収めた「茶箱」方式でおこなわれました。(道具は、お茶碗、 茶せん(筅)、 抹茶が入ったなつめと茶杓。それとお釜の代用としてのお湯指しが用意されている。)先生のもとに通って2年という経験にはみえない見事なお点前に皆さんも喝采。「人前での初めての披露で、頭は真っ白、手が震えた」との金さんの感想に対し、先生は「はじめは出来るかなといっていた人が、吃驚するほどの出来栄えでした」と弟子を褒め、誇らしそうでした。


箸の使い方

 いよいよ、器に盛られている和菓子の取り方、箸の使い方からはじまり、抹茶の飲み方と点て方というお茶の作法を体験します。お菓子(和菓子、干菓子)と懐紙が席に置かれ、お茶をおいしく味わうためにお茶を飲む前に、お菓子を食べます。お菓子の感謝をこめた頂き方です。自分の前に回ってきた器を軽く押し頂いて置きます。箸が添えてあればそれを使って1個取ります。箸を戻して次の人へ送ります。そして、箸の取り方は、右手で上から取って左手に受けて、右手で普通に箸を持つように扱います。和菓子をとるときは左手を器に軽く添えてお菓子を取ると綺麗に見えますよ。箸を戻すときはその逆にします。分かっていても自然に行なうのが難しい作法です。


お茶の作法を体験

 つぎに、お茶の飲み方です。点てられたお茶が、お運びの人によって運ばれて各人の前に出されます。茶碗を右手でとって、上座側に置いて上座の人に「お相伴」の挨拶、次に下座側に置き直して下座の人に「お先に。」と挨拶し、正面に置いて「お点前頂戴いたします」と挨拶してからいただきます。略式では、お茶をいただくことに心の中で丁寧にお礼を言い、「お点前頂戴いたします」の挨拶だけで結構ですとの説明もありました。挨拶が終わったら、右手で茶碗をとり、左手のひらにのせて右手を添え、両手で押し頂いて、お茶を飲めることに感謝します。ここでも感謝です。お菓子、お茶は全て生があるもの。これに感謝していただくのが、茶道の精神です。


お茶の飲み方

 これから、いよいよ茶碗を回す場面です。茶碗を両手で持ち、右手で軽く右に回し、正面を避けて飲みます。道具には正面というものがあって、出された茶碗は引き立つところを亭主側の心遣いとして、正面に向けて出されています。それに感謝しつつも、そこに口をつけて飲むことを遠慮するのが礼なのだと。ここで、絵柄などによる正面の見分け方や『軽く右にとは、時計回りに2回ほどです』と、先生方は手にとって説明しながら各テーブルを回りました。 飲むときは、左手のひらに乗せ、右手は茶碗の胴に添え、静かに味わいながら 何口かに分けて、お茶を残さないように最後まで飲みきります。音をたててもいいそうです。口をつけたところを軽く右手の指で拭き、指を懐紙で拭きます。それから、先ほどと逆にまわして正面を元のように自分の前に戻します。


抹茶の点て方

 最後に、向かい合っている者どうしでお茶を点てあう抹茶の点て方についての説明です。茶碗に抹茶を、茶杓一杯半程度入れ、お湯を茶碗に注ぐ。つぎに、茶筅を動かし、抹茶を泡立てます。あまり力まずに全体を良く混ぜます。抹茶の表面が、キメが細かく泡立てば、できあがりです。先生方が指導されたコツは、抹茶はあらかじめ、ダマのないようにこしておく。泡立てが悪いからと、茶筅を振り続けると、抹茶が苦くなる。最初は抹茶とお湯をなじませるように、軽く茶筅で押さえてから、手首に力をいれずに、肩の力を抜いて、こきざみに素早く点てる。最後に「の」の字を書くように、茶碗から茶筅を上にはずせば、できあがります。はじめは、ぎこちなくても、感謝の気持ちを込めて行えば自然に形もスムーズになるので、まずは、茶道の面白さ、楽しさを味わうことが大切です。


35人の方が参加しました

 中国出身の方は「中国には抹茶のようなものはない。濃くて美味しかった。」、茶道を学んで一年の韓国の方は 「今日の会場の雰囲気がよかった。相手に点てて頂いたお茶が美味しかった。」などいろいろな感想が聞かれました。「国際交流サロン」は、平成11年度から始まり、今年で14年目。日本人と在住の外国の方がお互いの文化に触れ学びながら、気楽な懇談の中から日常生活の不安の解消や必要な情報を得られるようにと毎月第1水曜日に開催されています。次回の国際交流サロンは、2月1日(水曜日)に、「ウーロン茶を楽しみましょう」を中央公民館で開催します。参加ご希望の方は文化会館(電話:04-7158-3462)へお申し込みください。また、国際交流協会では外国出身の方々を対象とした無料の「日本語講座」を、中央公民館で毎週水曜日に開催しています。詳細は、文化会館(電話:04-7158-3462)へ問い合わせください。


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