ぐるっと流山　「NAGAREYAMA SPRING JAZZ」

NAGAREYAMA SPRING JAZZ　ジャズフェスティバルは7月7日から

　5月3日祝日、流山市生涯学習センターで、恒例の人気ジャズコンサート「NAGAREYAMA SPRING JAZZ」が開催され、250人のジャズファンが名プレーヤーたちが奏でる演奏を堪能しました。このコンサートのプロデュースは、ジャズ界の大御所・ドラマーの猪俣猛さん。猪俣さんは、これまでも、ジャズの歴史を紹介するジャズヒストリー講座の講師を担当されるなど生涯学習活動にも積極的です。特に、昨年からは、流山初のジャズフェスティバル「Jazz in Nagareyama」をプロデュースするなどジャズによる街の活性化や東日本大震災の被災地復興支援に積極的に取り組んでいます。

今回の出演は、猪俣猛さん（ドラムス）、加藤真一さん（ベース）、右近茂さん（テナーサックス、クラリネット）、青木弘武さん（ピアノ）の豪華な東京ジャズカルテットの皆さん。豪華客船「飛鳥」のクルーズで演奏される名手たちによるオリジナル曲やスタンダードナンバーが次々と披露されました。オープニングは「家路」。そして「Work Song」へと続きます。

　ドラムの猪俣猛さんは、09年7月サントリーホールで「猪俣猛60周年コンサート ～ I LOVE MUSIC」を開催。才能ある若者の発掘や指導にも熱心で、現在、株式会社アール・シー・シー代表取締役、社団法人日本音楽家協会常務理事、元大阪芸術大学客員教授、NHK文化センター主任講師などを務められています。また、昨年からは流山ジャズフェスティバルをプロデュースされています。

　テナーサックスとクラリネットの右近茂さんは、ご自身のカルテットの他にも、世良譲カルテット、北村英治クインテット、藤家虹二オールスターズ、猪俣猛カルテット、谷口英治(Cl)クインテット、小林桂(Vo)グループ、酒井潮(Org)カルテット、岸ミツアキ(Pf)カルテットなど多くのグループで活躍中です。偉大なジャズ・スタンダードを小粋に、スインギーに良い音で演奏してゆくテナーマンの第一人者です。

　ベースの加藤真一さんは、大友義雄グループを中心に西直樹、遠藤律子、高橋知己、佐藤達哉、三好功郎、黒田京子らのグループをはじめ多くのミュージシャンと共演、多種多様な音楽を演奏、活躍しています。池田篤、椎名豊を擁したご自身のカルテットではオリジナル曲を中心に演奏。2006年2月、北海道での佐藤允彦、岩瀬立飛との熱い演奏を収めた伝説の名演「LIVE! in Northland」をリリース。2008年6月、若手ピアニスト、スガ・ダイローとデュオ・アルバム「ジャズ・サムライ 」をリリース。2009年2月、ライブ・アルバム「ジャズ・テロリズム《豪快篇》」をリリースしました。

ピアノの青木 弘武さんは、大隅寿男トリオを経て1990年独立。1997～2006年 ニューヨーク公演。客船「飛鳥」にてカリブ海クルーズ演奏。1998年初のリーダーアルバム『ウェデイング』をリリース。ジョージ・ガーシュインの生誕100周年を記念して、ヒット曲を中心に選曲。中国の竹笛奏者、張雷（チャン・ライ）氏と共演、全国ツアーを行いました。その活動は、著名なミュージシャンとの共演のみならず、和太鼓や中国の竹笛などアジアの音楽家との共演を重ねています。

　猪俣さんが、飛鳥のクルージングで作曲された「サザンクロス」や「Summer Sunset」なども演奏され、客席は豪華客船の航海中のような雰囲気に。このコンサートは、流山文化のまちづくり実行委員会と流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社の共催で企画されました。同実行委員会等では、現在、猪俣さんと第2回流山ジャズフェスティバルの企画を進めていますが、ことしは、7月7日土曜日18時30分から流山市生涯学習センターで猪俣さん（ds）、木村将之（b）、AYKI（p）、曽根麻央（tp）、田村美沙（vo）でオープニングの予定です。

　松戸市から来た石井惠雄さんは昼と夜の両方を鑑賞したといい、「ジャズが好きで、今回のジャズフェスには何度も足を運んでいます。猪俣猛さんはすごい手腕のプロデューサーですね。こういうイベントがあると、他市からも足を運ぶきっかけになります。もちろん明日も聴きに来ますよ」と満足顔で話しました。なお、23日に猪俣さんとセッションされたヒダノ修一さんの和太鼓は、好評につき12月24日土曜日に、生涯学習センターで和楽器によるクリスマスコンサートの企画も進められています。詳細は決まり次第、生涯学習センターホームページなどでお知らせします。