ぐるっと流山 「ケビン・ショートさんとおおたかの森探検ツアー」

ページ番号10717 更新日 平成24年5月9日

澄んだ空気と鳥の声に包まれて 森の魅力を堪能「おおたかの森探検ツアー」

グリーンフェスティバル会場で受け付け

 5月4日のグリーンフェスティバルのイベントの一つとして行われ、昨年も人気だった「ケビン・ショートさんとおおたかの森探検ツアー」。朝から雨がぱらつくあいにくの天候にも関わらず約50人の親子連れが参加しました。


あいにくの天候にも約50人が参加

 ツアーは、おおたかの森駅前のグリーンフェスティバル会場から徒歩10分程度に位置する市野谷の森(通称おおたかの森)を約2時間かけて歩くもの。ガイドの東京情報大学教授・ケビン・ショートさんは、30年以上日本で暮らし里山を研究している方で、現在は印西市に住んでいらっしゃいます。


外来種のナガミヒナゲシ

 ケビンさんが描いた動植物のイラストを受け取り、ピンバッジを付けたらおおたかの森探検へ出発です。駅ロータリーを出た辺りで、ケビンさんがおもむろに路傍に咲いているオレンジ色の花をブチブチとむしりはじめました。この花はナガミヒナゲシという花で、非常に繁殖力が強く一部の専門家は、生態系を乱す恐れがあると指摘している外来種だそうです。


いよいよ森に入ります

 水道局の裏手に進むといよいよ森の入口に到着です。NPOさとやまの先導で、細いけもの道のような道を一列になって森に分け入ると、ひんやりとした澄んだ空気に包まれ、ウグイスや様々な野鳥の声が聞こえてきます。江戸川大学の調査では、森の中は外に比べて4℃くらい気温が低いそうで、ケビンさんは、東京まで住宅地が続くこの土地にこれだけの森が残っていることが奇跡的だと言います。


ナナフシの赤ちゃんを虫眼鏡で見る子どもたち

 森の中の開けた場所での休憩では、ボランティアで参加している江戸川大学の学生さんが体長1センチほどのナナフシの赤ちゃんを発見。子どもたちは朽木をひっくり返してアリの巣を見つけるなど思い思いに森の中を楽しみました。


ケビンさんが易しく解説

 ケビンさんは、ベニヤ板に張られた自筆の動植物の絵を見せながら、森に住む動物を解説。「タヌキはよく見るけれど、江戸川大学の調査でキツネの映像が見つかってびっくりしました。自分が住む印西では、アライグマが梨園を荒らすなどの被害が出ています」と外来種によって、日本古来の種がおびやかされていることを易しく話してくださいました。


思い思いに森を散策

 長く日本で暮らすケビンさんは、双方の視点で植物や動物を解説してくれます。シャクトリムシは英語で言うとinchworm(インチワーム)と言い、日本と同じように長さが名前に入っています。また、日本人が植物に名前をつける際、「カラス~」は「大きい」を、「スズメ~」は「小さい」を、「イヌ~」は「役に立たないもの」を意味するとの解説に参加者は感心しきりです。


森がおおきなドームのように雨から守ってくれます

 このころ、森の外では風が強くなり空がゴロゴロと音を立てていましたが、森の中は意外なほど静かで雨も感じません。森が大きな雨よけになっていて、ひとつの広大なドームの中にいるようです。残念ながら今回はオオタカの姿を見ることはできませんでしたが、普段入ることのない森体験とケビンさんの楽しい解説に、参加者の皆さんには森の魅力を十分に感じていただけたようです。


ケビンさん直筆のイラストとピンバッチ

また、今回のツアーで協力していただいた「NPOさとやま」では、おおたかの森をはじめ、市内の様々な場所で自然観察会などを行っています。詳細はNPOさとやまホームページをご覧ください。


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