ぐるっと流山 金環食の観察会

ページ番号10468 更新日 平成24年5月21日

世紀の天文ショー ほっとプラザ下花輪で金環食の観察会

35人が参加

 5月21日、ほっとプラザ下花輪の多目的広場で「金環食を見よう」が行われ、天文ファンなど35人が集まりました。会場となったほっとプラザ下花輪と公民館の共催で行われたもので、流山天文愛好会の遠藤雄三さんと互井弘さんが講師を務めてくださいました。当日の天気は曇りの予報で、観察は微妙な状況でしたが、申し込みのあった全員が参加してくださいました。


薄曇りの中、雲の合間から日食を観察

 参加者は、金環食となる30分前の朝7時に集合。観察の前に、講師の遠藤さんから金環食となるしくみや皆既日食との違いなどについて詳しく説明があり、皆さん興味深そうに聞いていらっしゃいました。金環食は、流山で前回見られたのが173年前で、次に見られるのは300年後とのことです。遠藤さんは、「太陽が欠けていくのも面白いですが、皆既日食ほどではないものの辺りが暗くなったり、気温も2度くらい下がりますので、そういった現象も肌で感じていただくと、より日食を楽しんでいただけます」と話していらっしゃいました。


半分以上欠けた太陽

太陽が欠け始めたころは、雲の合間に太陽が見えたり見えなかったりとヤキモキさせられましたが、金環食の5分間はすっきりとは晴れなかったものの十分に世紀の天文ショーを楽しむことができました。講師の皆さんより「絶対に肉眼では太陽を見ないでください」との注意喚起があり、参加者は持参した日食グラスを片手に「ワー、リングになったー」「すごい~、良く見えます」と歓声を上げていました。遠藤さんのお話の通り、金環食の時間帯は少し薄暗く気温も下がったように感じました。まさに、天体の偶然が引き起こした自然現象です。


皆既日食の写真

講師の遠藤さんは、日食を追い求めてヨーロッパやアフリカ、オーストラリア、インドなど世界各国10か所以上に行かれているそうです。「金環食はリングが美しいですが、皆既日食は太陽が全て隠され、コロナが見られます。夜みたいに暗くなった空に、コロナが浮かび幻想的な光景が繰り広がりますよ」と、日食の魅力を語ってくださいました。次回、流山で皆既日食が見られるのは2,035年です。遠藤さんは、3年前に小笠原で撮影した皆既日食のコロナとダイヤモンドリングの写真を参加者にプレゼントし喜ばれていました。


カメラのモニターに映して

この日は、遠藤さんのお知り合いで日食観測仲間の小倉登さんも新潟から参加してくださいました。小倉さんは、天体望遠鏡に専用のフィルターを付けたカメラをセットし、カメラのモニターに映った日食の様子を参加者に見てくださいました。カメラのモニターなので肉眼で見られ、さらに大きく映っているので、参加者はデジカメや携帯電話でモニターの画像を映していました。なかなか日食グラスを通してでは、うまく写真が撮れなかった皆さんも記念になったと喜んでいました。


日食を観察する参加者

 お父さんと二人で参加した、ひまわり幼稚園の年長クラスに通う大澤孝幸君は、「太陽が三日月みたいに見えた。楽しかった」とうれしそうでした。お父さんの和彦さんは、「息子は星を眺めるのが好きなので、天体に興味があるのではと参加しました。専門家の方の説明が聞けて良かったです。次の皆既日食も楽しみです」と語ってくださいました。この日の模様は、JCNコアラ葛飾でも取材され、当日21日のデイリーニュースで紹介されます。放送後は同社ホームページのBBコアラのコーナーでもご覧いただけます。



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