ぐるっと流山 クロージングトークイベント

ページ番号9909 更新日 平成24年5月29日

クロージングトーク小池×伊藤 パパ・タラフマラ関連最後のイベント

クロージングトークイベント

 流山市生涯学習センターで開催していた展覧会「サーカス パパ・タラフマラの記憶展」の最終日を迎えた5月27日日曜日、クロージングトークイベントが行われ、約40人の来場者が最後のトークイベントに聴き入りました。この展覧会は、流山では過去3回公演をしたことのある「パパ・タラフマラ」という劇団が公演で使用したオブジェや衣装、仮面を展示したもので、演出家の小池博史さんが会場演出と会場プランを全面的に手掛けた展覧会です。


ギャラリストの伊藤悠

30日間の会期に幕を閉じる最後の日に、パパ・タラフマラの演出家 小池博史さんと、ギャラリストの伊藤悠さんによるトークイベントが行われました。伊藤悠さんは、都内でislandというギャラリーを運営しているギャラリスト。若手現代美術作家の作品を中心扱い、「アートラインかしわ」や、ART ROUND EAST という地域プロジェクト、RAINBOW JAPAN プロジェクトという日本列島にメッセージを描くアート計画を行うなど、幅広い切り口でアートと関わりのある方です。


約40人の来場者が来場

  小池博史さんと伊藤悠さんのお話しは、展覧会場の感想からはじまり、「とても素晴らしい作品たちで、これこそ美術館に保管されるべきだと思う」と、伊藤さんがアートのプロの視点から感想を述べていました。中でも、巨大な赤ん坊のオブジェや宇宙服を着たネコのオブジェを制作した、ヤノベケンジさんの作品については「小池博史さんとヤノベケンジさんの共同作品なんて、それこそ貴重な作品」と絶賛。


小池さん

  小池博史さんと伊藤悠さんはお二人とも、これらオブジェを制作した、美術家のヤノベケンジさんと仕事をしたことがあり、お二人それぞれが、ヤノベさんとご一緒された時のエピソードや制作の舞台裏などを和やかに話していました。特に、伊藤さんが駆け出しの頃、ヤノベさんの作品に感動して思わず「お金はないけど、展覧会をやらせてください」と直談判しに行ったところ、門前払いをされてもめげずにヤノベさんの元に通い続けた、というエピソードを紹介したときには客席から笑い声も。


パパ・タラフマラの最後のイベント

  トークは笑いあり憂いありのエピソードから、日本と世界の文化レベルの話題まで、聴きにいらした方の笑い声も飛び交いながら、盛況のうちに終了。最後、小池さんが「本当に、今日でパパ・タラフマラのイベントは最後になりました。30年間本当にありがとうございました。」とあいさつし、会場からは「お疲れ様でした」と拍手がわき上がりました。


写真家の劉 敏史さん

この展覧会期間中にはアート関係者らさまざまな分野の専門家の皆さんも来場されました。その中のお一人、写真家の劉 敏史さんが、展覧会の風景を数日間掛けて撮影にいらっしゃいました。市内在住の高田さんと藤井さんのお子さまに、展示会場に飾られていたのと同じ、インドネシアの仮面をかぶっていただき、センターの色々な場所でポートレート撮影する様子も見られました。


撮影の様子

  劉 敏史さんは、2005年の第三回ビジュアルアーツフォトアワードで大賞を受賞するなど、新進気鋭の若手写真家。展覧会場の作品を撮り続けていくうちに、「一般の方に、この仮面をかぶって、作品と一体となった風景を撮影したい」と思い立ち、モデルとして協力してくれることになったのが高田さん・藤井さんのご家族だったようです。今回撮影した写真は発表される予定は決まっていませんが、「ぜひ、色々な方に見せる機会ができたら」と語っていました。


クロージングトークイベント

小池博史さんが手掛ける新しいプロジェクトで、宮沢賢治原作の「注文の多い料理店」が6月23日流山市文化会館で開催されます。パパ・タラフマラが解散した後、初めての公演で、流山に縁のある木村弓さんもボイスで関わり、現代音楽家の中川俊郎さん、尺八奏者の中村明一さん、ジャンベ演奏で下町兄弟(工藤玄実)さんらの生演奏という豪華な舞台です。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474へ。


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