ぐるっと流山 未来自治体トライアル

ページ番号10502 更新日 平成24年4月23日

政策コンテスト未来自治体トライアル 30年後の流山を学生たちが考える

生涯学習センターで「未来自治体」のトライアル

 4月22日、大学生が自治体の将来像を描きながら予算案までも作るという政策コンテスト「未来自治体」のトライアルイベントが生涯学習センターで行われました。主催は、大学生などの若者たちの政治参加を促すイベントを手掛けているNPO法人ドットジェイピーで、一昨年からは国の将来像と予算案を策定するという「未来国会」を実施しています。今回は、対象をもっと身近な自治体として、流山市をモデル自治体にトライアルが行われ、この日はその最終発表でした。


ドットジェイピーの佐藤理事長

 今回のコンテストでは、流山市の現状について説明を受けた3グループの学生たち11人が、「自分が市長だったら30年後の流山市をどうするか。そのための10年後の予算をどうするか」を課題テーマに行われました。当日は、来賓として参加した井崎市長と池森商工会議所会頭をはじめ、NPO法人ドットジェイピーに所属する学生たちやOB、市職員など約40人が来場し、3グループの発表に聴き入りました。


志雄会の発表

 発表のトップバッターは、法政大学の政治・経済研究サークル「志雄会」の皆さん。志雄会が提案した、流山市の30年後のビジョンは生涯を幸せに過ごせる街を目指した「近未来型都市 流山」でした。その実現のための施策としては、コミュニティカフェなどを併設した未来型商店街の創設と大型複合商業施設の誘致や運転制御機能のついた未来型自動車の開発と市内での普及促進など、未来型都市にふさわしい提案がされました。


チーム北島の発表

 続いては、「チーム北島」の皆さんによる発表で、将来ビジョンは「あなたといきたい、流山。」です。「いきたい」には、「行きたい」と「生きたい」という二つの意味を持たせ、観光と教育・雇用に力を入れていくという提案でした。個別の政策では、「おばあちゃんの家」や「Sukiyaki,Geisha,NAGAREYAMA」、「アニメの聖地、流山。」など、政策名を聞いただけでも、わくわくするような街になるのではと期待できそうな発表でした。


ドットジェイピー千葉・茨城の発表

 最後の発表は、「ドットジェイピー千葉・茨城」の皆さん。「わたしが創る、価値ある流山」を30年後のビジョンとし、「市民が自立し、持続可能なエネルギーを活用しながら、効率的な行政サービスを実現したまち」を目指すというものでした。具体的には、自治体で直接民主制を導入し、市民の政治参加を促すことを柱に、太陽光発電の積極的な導入、市内全域のICT化による行政サービスの効率化を重点政策としていました。


最優秀チームに選ばれたチーム北島のメンバー

 発表が終わると、参加者による投票が行われましたが、投票できるのは39歳までとされました。井崎市長や池森会頭は投票権がなく残念がっていましたが、後ほど講評の時間が設けられていました。開票の結果は、有効投票数31票のうち約半数の15票を獲得したチーム北島の皆さんが最優秀チームに輝きました。NPO法人ドットジェイピーの佐藤大吾理事長は、「40歳を過ぎた私の思っていた結果とは違っていました。未来国会でも同じことがあり、世代間の考え方や価値観の違いでしょうか」と語っていらっしゃいました。


井崎市長が講評

 講評で井崎市長は、「とても良い提案ばかりで感心しました。ただし、流山市の将来人口の予測を政策に反映させたり、地域に根差した情報を捉えた上で、流山市でしかできない政策を盛り込んでいただくともっと良かった。また、発想は延長上にあるものではなく、不連続な発想があっても若者らしく良いのでは」と話されました。また、池森会頭からは、「未来の流山を考える上で、商工会議所に問い合わせが無かったのが残念です。都市の発展には商工業は欠かせないものです」と指摘がありました。


パネルディスカッション

 最優秀チームに選ばれたチーム北島のメンバー4人と井崎市長、池森会頭を交えたパネルディスカッションでは、「政策を実現するための難しさ」や「若者の投票意識について」など、活発な意見交換が行われました。この日の様子は、JCNコアラ葛飾でも取材され、25日水曜日のデイリーニュースで紹介される予定です。放送後は、ホームページのBBコアラのコーナーでもご覧いただけます。また当日は、ユーストリームでインターネット中継も試みられました。


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