ぐるっと流山　笑って健康！お笑い大行進18

笑って健康！お笑い大行進18　がんと向き合うお客さまの手紙も

　4月7日土曜日、流山市生涯学習センターで、「笑って健康！お笑い大行進18」が行われ、多くのファンで賑わいました。この日は、流山市の健康都市宣言5周年を記念して、2時から文化会館で、ズームイン朝『ワンポイント英会話』 でおなじみのウイッキーさんによる「ワンポイント健康法」と題した講演会を自らの脳梗塞の体験からお話いただき、夕方5時から「お笑い大行進」シリーズを開催。「昼は学んで健康！夜は笑って健康！」と同日に企画されました。
 

　身体を使って舞台狭しと暴れる奇跡のトリプルメタボ巨漢3人組の「キングジョー」で始まったステージは、似すぎて笑えるものまねの「TAKASHI」による有名人の歌真似と形体模写へと続きます。歌謡曲からオペラまで全国そっくり大賞チャンピオンの面目躍如の歌唱力と真似っぷりを次々と披露。

　「身近な所に外出して、お腹から笑って健康に！」と、流山文化のまちづくり実行委員会が主催し、流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社が共催、社団法人漫才協会やテレビランド、笑いと健康学会が協力して続けられている「お笑い大行進」も18回目を数えました。毎回、「お笑い大行進」にいらしている渡辺さんというお客さまから「病魔と向き合う毎日ですが、笑って免疫力をアップしようと考えています」という趣旨のお手紙がこの日、受付で澤田さんに手渡され、その一部が紹介されました。

　3番手に出場したのは、ご存知、流山が生んだ新人漫才大賞の「コンパス」。自慢と肥満の自虐ネタ。熱血教師と生徒役に扮して会場を沸かせます。地元ファンが多いコンパスは、流山北高校の卒業ということもあり、高校生以下は500円というワンコインで入場できます。「お笑い大行進」では、地元から第2、第3のコンパスを誕生させたいと若い客層の発掘に力を入れています。

　駄洒落にうんちくの平行線漫才の「大瀬ゆめじ・うたじ」は、ゆめじの得意な駄ジャレに、蝶ネクタイがトレードマークのうたじは、それがシャレとも気付かないまま"ボケ殺し"のうんちくを連発。うなぎを食べに行って「養殖かい？」と聞いたら店主が「和食です」と答えるなど、頭の中で漢字を変換するためか、客席の笑いもワンテンポ間が空くことも。

　アメリカの奇術の殿堂・マジックキャッスルで日本古来の奇術を披露して帰国したばかりのマジシャン「ケン正木」は、世界が認めた奇術を披露。舞台で鳩が羽ばたき、花吹雪が舞い、大きな扇子が飛び出し会場は驚きの連続。司会の澤田隆治「笑いと健康学会」会長のインタビューでは、マジシャンがマジックキャッスルに出演するのは、運動選手がオリンピックに出るのと同じくらい難しいそうですが、昨年、今年、来年と3年連続で出演されるとのこと。この日の公演後、マジックに興味のある方を対象に、同センターのロビーでマジック教室も開くなどサービス満点の1日でした。

　浅草の伝統芸を現代に繋ぐチャーリーカンパニーは、世相を反映した風刺ギャグで会場を沸かします。この日のネタは、昭和のお笑い名人芸DVDにも収録されている名作「安売り鮮魚」。大宮デン助劇団出身のぼけ役・日高てんが魚屋の親父に、元俳優のツッコミ役・菊地じんが騙される客にそれぞれ扮して、ステージには、いつもの店舗が登場。「賞味期限切れの商品は大丈夫か!?」の抗議に大爆笑。続いて、言わずと知れたベテラン「Wモアモア」は、春日八郎の弟子だった東城けんが漫才に魅せられWけんじに師事、一流企業の社員だった東城しんと1970年にコンビを結成。NHK漫才コンクールの最優秀賞を機に、真打昇進。福島と熊本の出身で、訛りは抜けきらずそのまま持ち味にしてしまう話芸で会場を和やかにしていきます。

　そして、大トリは、「な～んでか？それはねぇ～！」の「堺すすむ」。「おしゃべりギター」として親しまれ漫談の中にものまねや歌、なぞなぞなどを取り入れる漫談は、客席との掛け合いで進みます。「田舎のおっさんが風邪ひいて、その横で牛がモ～ッと鳴いて、蝶々がヒラヒラ飛んで…」という有名なトンチでは、三郷市からいらしていたお客さまとの掛け合いで盛り上がりました。

　次回の「お笑い大行進」は、5月4日祝日13時30分から、生涯学習センターで「笑って健康！お笑い大行進19みどりの日スペシャル」として開催します。大御所「おぼん・こぼん」師匠をはじめ、流山の「コンパス」、ことし文化庁芸術祭新人賞を受賞した「宮田陽・昇」、「ホームラン」、「笑組」、「青空一歩・三歩」、「すず風にゃん子・金魚」、マジック「ブラック嶋田」の豪華8組が出演。翌日の子どもの日を前に中学生以下のお客様に記念品贈呈。また、5月8日火曜日13時30分から生涯学習センターでは、「笑って健康感謝祭」として、「わたしの大事なだんな様…」と、「だんな様」でNHK紅白歌合戦にも出場した歌手生活47年の三船和子と、結婚41年、夫婦漫才18年の新山ひでや・やすこを迎え、歌と笑いの感謝祭を開催します。さらに6月9日土曜日13時30分から流山市文化会館では、「笑って健康！お笑い大行進20回記念　東葛大会　地元お笑い芸人大集合！」を開催します。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474。