ぐるっと流山 7人の市民が「注文の多い料理店」を熱演

ページ番号11100 更新日 平成24年7月30日

7人の市民が「注文の多い料理店」を熱演ワークショップ公演に挑戦

7人の市民が「注文の多い料理店」を熱演

 7月27日金曜日、流山市生涯学習センターで「注文の多い料理店」を題材にしたワークショップの発表会が行われました。ワークショップは、演出家・小池博史さんの指導で7月19日~20日、23日~27日の18時から21時まで3時間ずつ7日間行われ、舞台経験がまったくないという人が中心の7人の参加者が45分間の舞台を演じ切り、客席から大きな拍手が贈られました。


ワークショップ公演に挑戦

 先月、文化会館でプロのパフォーマーによる「注文の多い料理店」が流山市文化会館で公演されましたが、これを鑑賞されたお客様の7人がワークショップに参加しました。「舞台に立つのは初めて」という方々が中心のワークショップが連夜続けられ、最終日の20時15分から発表会が行われました。慣れない台詞や演技に四苦八苦しながらも楽しい稽古が1週間続きました。


演じたのは7人の市民

 「あんなに舞台を走り回されるとは思わなかった」、「やっているときは夢中で痛くないんですけど、あちこち擦りむいて真っ赤になっていました」、「7人しかいないので休んだら大変、健康管理に気を遣いました」。参加された皆さんは、宮沢賢治作品のファンで参加された方、10年前に流山青年会議所20周年記念事業のミュージカルワークショップ(市教委共催「サンキュー 命をありがとう」)に参加していた当時小学生だった方などさまざま。
 


熱演する出演者

 指導にあたっている小池さんは、主宰していたパフォーミングアーツ・カンパニー、「パパ・タラフマラ」を3月に解散、30年間日本の舞台アートをリードし、国内外で公演し、ダンス、演劇、美術、音楽など多様なジャンルを融合させ独自の舞台空間を築きあげ世界で活躍し続けてきました。現在では、小池博史ブリッジプロジェクトを創設しさまざまな活動を展開しています。
 


7人の市民

 最終日は、午前中に高校生を対象にしたワークショップも行われ、多くの演劇を学ぶ若者が参加しました。その夜に行われた大人のワークショップ発表会の客席には、昼間、高校生たちを引率された顧問の先生たちもいましたが、「経験のない方たちが1週間でこんなに凄い舞台をつくれるとは驚きです」と絶賛されていました。事前に用意した台本はなく、小池さんが、毎日、ワークショップに参加された方々の様子を見ながら動きや台詞を決めていきます。


迫真の演技

 客席には、現在、同センターのギャラリーでワークショップ「巨大ボードゲームまつり~しあわせは流山を超えて」を行っているアーティストのパルコ・キノシタさんもいらっしゃいました。パルコさんは、「素人の舞台なのに拍手が鳴りやまないのは、出演者の真摯な姿勢が感動を与えたのでは」と感想を聞かせてくださいました。


新聞などでも紹介

 参加者の中には、福島県内で演劇の裏方をしていましたが、原発事故で流山に自主避難なれている方もいらして、7月29日日曜日の毎日新聞千葉版でワークショップのエピソードのひとつとして紹介されました。この日の模様は、JCNコアラ葛飾の「デイリーニュース」で7月31日火曜日に放送される予定です。また、放送後はBBコアラでも視聴できます。


出演者の皆さん

 今回のワークショップを主催した流山市生涯学習センターでは、東北が生んだ作家・宮沢賢治の作品を公演することで東日本大震災を忘れず、自然との共生を考えるきっかけにしたいと考えています。ことしの「注文の多い料理店」に続いて、来年度以降も「銀河鉄道の夜」など宮沢作品を小池さんの演出で、続けていきたいと企画を練っています。今後の展開にご期待ください。


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