ぐるっと流山 子育てサロンコンサート

ページ番号15719 更新日 平成25年3月28日

子育てサロンコンサート

  3月23日、春休みに入った最初の土曜日、この日17回目を迎えた子育てサロンコンサートが流山市文化会館で行われ、あかちゃんや幼い子どもを連れたパパママなど約700人の家族が生の音楽を楽しみました。子育てサロンコンサートは、子育て中のママ、パパに子どもと一緒に生の音楽を聴いてもらおうと平成14年から始まったコンサートです。これまで、ジャズや沖縄ポップス、クラシックや吹奏楽など様々なジャンルの音楽を子育て中の方々に楽しんでいただいてきました。


チ―バくんも登場

  開演前には、千葉県のキャラクター「チーバくん」が登場!会場に集まったみんなに、演奏中のお願い事をしてくれました。「このコンサートはあかちゃんが泣いても、子どもが動き回っても構わないコンサート。でも会場が広いから迷子にならないように、パパママはもちろん周りのみんなで見守りながら楽しんでくださいね。」と。また、日頃から子育て中のママやパパを応援する活動をしている「流山保育ボランティアグループひだまり」のメンバーが、一緒に子どもたちを見守ってくれました。まるで会場全体が大きな家族のようでした。


カコ・エ・タッソによる演奏

  今回は、敷居が高いと思われているクラシックを身近で親しんでもらおうと音楽活動をしているカコ・エ・タッソ(ピアノ2人、パーカッション1人)の男性3人組による演奏です。全くクラシックに触れたことのない子どもから大人の方までに、体で感じ、音を楽しむことを体感してもらおうと、原曲を編曲して“ネオクラシック”というジャンルでの子育てサロンコンサートへの出演です。1部はブラジレイラ(D・ミヨー作曲)、エリーゼのために(ベートーベン作曲)で始まりました。1台のピアノに2人が並んで座り、連弾が始まると会場は一瞬で静まり返り、力強いピアノの世界に引き込まれていきました。


力強いピアノの世界

  曲間の紹介をしてくれたのは片岡慎之輔さん。軽妙なトークでまたたく間に子どもたちを引きつけます。片岡さんは、10歳からピアノを始め、東京音楽大学を卒業し、様々なコンクールの入賞経験をお持ちの実力派。杉並公会堂でのジョイントリサイタルのソロ活動の他、室内楽、伴奏、小学校などで多数演奏活動をしています。また、音楽教室などで後進の指導にも力を注いでいます。バッハの「目覚めよと呼ぶ声あり」では鍵盤ハーモニカを、ピアソラの「オブリヴィオン」ではアコーディオンの音色を聴かせてくれました。


小瀧俊治さんが弾くトイピアノの演奏

  1部の最後ではピアソラ作曲の「リベルタンゴ」が小瀧俊治さんが弾くトイピアノの演奏で始まりました。おもちゃのピアノの可愛らしい音色に会場のざわめきも消え、みなさん聴きいっていました。小瀧さんは3歳からピアノを始められ、東京音楽大学を卒業大学院まで進まれ、在学中は特待奨学生。第13回上齋原ピアニストキャンプ、最高位のエモリ―賞の受賞や第14回コンセール・マロニエ21第1位など他にも輝かしい受賞歴をもっています。在学中より東京芸術センター「天空劇場」でのピアノリサイタルや伴走者としても数多くの演奏会に出演のほか、室内楽奏者としても活動をしています。片岡さんからのメンバー紹介では小瀧さんのもっている雰囲気からなのか“王子”と紹介されていました。


子育てサロンコンサート

  休憩をはさんで2部は楽器紹介から始まりました。「ピアノは弾くと言われるが、鍵盤を叩く楽器で鍵盤楽器と言われる。」と小瀧さん。弦の長さが違う二つのピアノの違いやアコーディオンの音の出る仕組みを紹介してくれたのは片岡さん。そして、「この箱はなんだか知ってますか?カホーンって言うんです。知ってた人!」とパーカッションの田村さんが聞くと、「はぁーい!!」と何人かの子どもたちが手をあげていました。カホーンは箱の一面に穴があいていて、反対面を叩くことで様々な音を出すようです。音楽はこのカホーンのような打楽器が加わることで、曲のイメージがぐっと変わると紹介していました。


子育てサロンコンサート

  今回、パーカッションを担当してくれた田村拓也さんは、ピアノを6歳から弾いていましたが打楽器を12歳から始め、当初作曲で音大を目指していたそうですが、打楽器で東京音楽大学に入り、打楽器専攻を主席で卒業しました。在学中より、オーケストラ、吹奏楽等の合奏、打楽器ソロ、マリンバソロ、打楽器アンサンブルや室内楽、クラシックだけでなくポップス、さらにピアノなど精力的に活動しています。カコ・エ・タッソの曲のなかに編曲を手掛けた曲もあるそうです。


子育てサロンコンサート

  続いて、「みんな、通路に出てきて、曲に合わせて一緒に身体を動かそう!」と田村さんが呼びかけ、子どもたちみんなが知っている「おどるポンポコリン」の演奏が始まりました。通路に出てくる子や自分の席で立ち上がって踊っている子どもたち。子どもと一緒に大人も歌い、楽しそうににこにこ手でリズムをとっていました。そしてディズニー・メドレーでは、片岡さんが舞台上の右手にあるセミコンピアノに移動し、2台のピアノとパーカッションの豪華な演奏。エレクトリックパレードや小さな世界、ミッキーマウスマーチ、星に願いをなどなど、子どもだけでなく大人も知っている曲ばかり。


子育てサロンコンサート

  2部最後の曲はジブリ・メドレー。「プログラムの後ろに歌詞があるから見て一緒にうたってね」と片岡さん。君をのせて、の次にさんぽ、となりのトトロと続くと、会場内は大合唱となりました。綺麗な歌声です。そして、いつも何度でもに続いて崖の上のポニョでも、小さな子どもたちも大きな声で元気に歌っていました。アンコールの拍手が鳴りやまないなか、アンコール曲「トリッチ・トラッチ・ポルカ」の心躍るような曲が演奏されました。曲が終わろうとしたその時、舞台天井から色とりどりの風船が舞い降りて、子育てサロンコンサート恒例のサプライズに場内から「ワァー!!」と大きな歓声が沸き起こりました。


最後の曲はジブリ・メドレー

  感動覚めやらぬなかコンサートは終了し、カコ・エ・タッソの皆さんは、風船を手に会場内の通路を通りサイン会場へ向かいました。「小さい時からクラシックを生で聴かせたいと思っていた。こんな機会はなかなかないので、また開催してほしい」「8か月の娘と参加。普段は座らせるとすぐぐずるが、大人しく聴いていた。楽器の音色のお陰でしょうか」「とても良い企画と思う。若い人のテクニックに感銘を受けた。将来音楽家を目指す子どもが増えるのでは」「子どもが騒いでもいいというのがよかった。親も気楽に楽しめました」「久しぶりに生の音楽を聴けリラックスできました」などなど、来場された方々は大変満足された様子でした。


サイン会

  ロビーでは、サインを求める家族が並び、一人ひとりに丁寧に笑顔で接している3人の若い演奏家たちに「好感度!」というメッセージも寄せられていました。会場内に飾られていたたくさんの風船は、帰りの出口で保育ボランティアひだまりのメンバーから子どもたちに手渡されていました。あかちゃんや幼い子どもを連れた親子やおじいちゃん、おばあちゃんも一緒の家族など、みなさん明るい表情で、いい笑顔で会場を後にしてました。子育てサロンコンサートのお問い合わせは流山市文化会館04-7158-3462へどうぞ。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ