ぐるっと流山 「温暖化防止ながれやま」の10周年記念式典

ページ番号15272 更新日 平成26年3月12日

着々と広がる地域に根付いた環境活動

記念写真

 2月18日(月曜日)、江戸川台福祉会館で「NPO温暖化防止ながれやま」(平手彰代表)の設立10周年記念式典が行われました。式典には井崎市長をはじめ多くの来賓が臨席し、10周年を盛大に祝いました。「NPO温暖化防止ながれやま」は、平成14年に千葉県地球温暖化防止活動推進員5人が集まり結成した団体で、現在では会員数26人を数えます。毎月「省エネ市民会議」を開催し、知識の研さんと情報共有に努めるほか、市の委託事業である「市民環境講座」や「環境出前講座」を行うなど、環境分野の活動に尽力していただいています。


市長も出席

 祝辞で井崎市長は、「設立10周年おめでとうございます。皆さんは京都議定書が採択された平成9年の5年後、まだ地球温暖化の問題が今ほど声高に叫ばれていないころからこの問題に取り組んでいらっしゃいました。その取り組みが10年という歳月を経て着々と成果をあげ、こうした大きな流れになっていることを大変嬉しく思います。」と話し、10周年を祝いました。


立食パーティー

 設立メンバーで現在は相談役の新田修さんは、「設立当初は、京都議定書が採択された後の環境問題の混乱期でもあった。」と振り返りました。市民は地球温暖化に対する危機感は全くなく、市や大手スーパーをまわり、色々と提案してもなかなか受け入れられない苦難の創成期でもあったといいます。「今でこそこうした志を持つ仲間たちが増えたが、それでも市民の皆さんにはまだまだ知っていただきたいことがたくさんある。」と話します。地球温暖化の危機意識が希薄になる要因は、温暖化の影響は原因の発生から数十年遅れてやってくることと、計算根拠が多々あって説得力に乏しいこと、の2つだと分析しました。


安来節を披露

 祝辞が終わり、乾杯の発声がされると歓談が始まります。皆さん思い思いに交流を深め、所々で活動の苦労話やこれからの取り組みなどの専門的な話が飛び交いました。太陽光に始まり小水力の話など、皆さんの低炭素やエネルギーに関する話題は尽きません。宴もたけなわのころには、メンバーの平山正儀さんが安来節、高橋勇さんが阿波踊りを披露し、会場からは喝采が送られ、10周年の祝いに華を添えました。


利き酒

 一方、同会の事務局長でもある春田育男さんによる「利き酒挑戦」では、会場後方の机に、日本酒やワイン、紹興酒など十数本が2列に並べられ、どれが同じものか当てる余興が行われました。日本酒鑑賞を趣味のひとつとする春田さんは、地球温暖化により日本で培われてきた水稲の生産性や品質の低下が起こり、将来日本酒が無くなる日がくる危険性もあるかもしれないと、日本伝来の農業と温暖化の関係も重要な論点だといいます。利き酒で最大8品を的中させた笠原久恵さんを筆頭に、上位になった会員には、利き酒にも使った春田さん選定の日本酒などがプレゼントされました。


次世代のために活動

 会の最後には新入会員4人の紹介も行われ盛況のうちの閉会となりました。平手代表は「自分達の世代のツケを孫たちの代に残さないことを目標に活動を続けてきましたが、こうして盛大に祝えるのも仲間たちのお陰です。近年では、色々と面白いことに取り組む市民団体が出てきているので、こうした団体とも連携して新たな取り組みを広め、もう10年こうして活動を続けていけると嬉しいですね」と話しました。NPO温暖化防止ながれやまの活動に興味をお持ちの方は会のホームページをご覧ください。


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