ぐるっと流山 公民館講座「わがまちの先生」で伝統芸能体験教室

ページ番号14964 更新日 平成25年2月12日

初心者でも楽しめるように 流山に伝わるお囃子に挑戦

講師の中村さん
講師の中村さん

 2月9日、文化会館で、公民館講座「わがまちの先生」が開催されました。この講座は今年度から始まった事業で今回がその第1回目。初回となったこの日は、おおたかの森お囃子会会長で伝統芸能愛好家の中村智さんが「わがまちの先生」となり、伝統芸能「お囃子、神楽、獅子舞」体験教室を行いました。この日の参加者は11人で、衣装を身にまとった中村さんと、目の前に置かれた大太鼓や締め太鼓、鉦(かね)、笛に、今日はどのような体験ができるのだろうと、参加者の期待も高まります。


大太鼓と締め太鼓を演奏
大太鼓と締め太鼓を演奏

 最初は譜面を見ながら、スポンジをバチで叩いてリズムを刻む練習をします。今回演奏するのは屋台囃子「四丁目(しちょうめ)」で、お祭りなどで演奏されるお囃子です。譜面の音符に「天テケ…」と書かれているのは、お囃子は口で調子が伝えられてきたためですが、それだけではなかなか覚えることができません。そこで初心者でも分かりやすいようにと、中村さんが工夫して五線譜に音符とリズムを書いています。参加者の皆さんは、譜面を見ながら、中村さんの声に合わせて、熱心に練習していました。


笛が加わるとよりお囃子らしく
笛が加わるとよりお囃子らしく

 大太鼓、締め太鼓、鉦(かね)のそれぞれのリズムを一通り練習したら、実際に楽器を叩いて演奏します。初めは実際に楽器を目の前にした感覚の違いと、人前で演奏するという緊張感からか、なかなかうまく叩けません。しかし何度も順番に演奏していくうちに調子が合っていき、中村さんの笛の音と、サポートにきていた、おおたかの森お囃子会の割田由佳さんの鉦の音が加わると、会場はお祭りさながらの雰囲気に包まれました。


ひょっとこのお面で踊りを披露
ひょっとこのお面で踊りを披露

 次に、ひょっとこ踊りの時に演奏される「仁羽(にんば)」に挑戦。こちらは「四丁目」に比べてリズムが難しく、皆さん苦労していました。しかし、体験会が終わるころには皆さんかなり上達し、リズムを上手に刻めるようになっていました。ひょっとこ用の曲を練習したところで、中村さんが踊りを披露。続いて参加者の方も踊りの練習をします。実際にお面をかぶり、みなさん楽しそうに踊っていました。


全員で踊りを練習
全員で踊りを練習

 体験教室に参加した、江戸川台にお住まいの大久保千恵子さん、鳥羽洋子さん、斉藤陽子さんの3人は、斉藤さんが皆さんをお誘いになっていらっしゃったそうです。大久保さんは「初めは頭と指がバラバラになり、上手に叩けず苦労しましたがとても楽しかったです」と、鳥羽さんは「とても楽しかったです。やっぱり日本人なのか、このような音楽を聴くと魂を揺さぶられる気がしました。」と、斉藤さんは「体を動かすことを目的に参加しましたが、頭の体操にもなりました。子どものころに戻ったような気分になりました」とそれぞれ楽しそうに話してくださいました。


初心者にも丁寧に指導
初心者にも丁寧に指導

 講師の中村さんは「流山の伝統芸能を少しでも市民の皆さんに普及させたいと思い、「まちの先生」になりました。お囃子は本来口伝で、常に最高レベルのものが先生から教えられますが、初心者でも簡単に取り組めるよう、基本のリズムを分かりやすく伝えようと工夫しています」と話してくださいました。中村さんが代表を務めるおおたかの森お囃子会は、毎週木曜日に活動しています。練習では伝統的なお囃子はもちろん、季節に合わせた曲も演奏されるそうです。興味のある方は、中村さん(電話:04-7154-1362)までお問い合わせを。


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