ぐるっと流山 ゆうゆう大学卒業式

ページ番号14894 更新日 平成25年2月4日

ゆうゆう大学第6期生卒業式

卒業証書授与式

 流山市公民館事業の一つである「ゆうゆう大学」での2年間にわたる学習が終わり、2月2日、324名のゆう大生が卒業を迎えました。平成22年の東日本大震災の年に入学し、この日まで学んできました。ゆうゆう大学は60歳以上の市民のための生涯学習の場として親しまれ、60代から上は87歳の方までがともに学び、仲間づくりをしてきました。1月26日には、この2年間の集大成として学園祭を企画から立ち上げ、「今も青春!」を合言葉に大変盛り上がりました。


橘家富蔵師匠

 この卒業を記念した講演と落語観賞会が、卒業証書授与式のあと、一般にも公開して開催されました。この日の出演は、真打ちの橘家富蔵師匠です。全国「ひでよし会」の会長で北見市の観光大使もしていらっしゃる富蔵師匠は、昭和45年に月の家圓鏡(現橘家圓蔵)師匠のもとに入門し、現在に至っています。本名が高橋英義(たかはしひでよし)と紹介された途端、会場は笑いの渦となり、「本名を言われてこんなにうけたのは初めて」とご本人もびっくり。会員2名のうちの会長ですと改めて説明していました。


落語鑑賞会

 講演のスタートでは落語家の世界について説明され、落語家は募集している訳ではなく、是非入れてください、とお願いして入るもの。前座の時代には制限、条件として親が反対していない、たばこやお酒を我慢することなどがあるそうです。また、「口は災いのもと」とおしゃべりは禁止となっているとのこと。二つ目になれば、それまでの条件は解除となるそうです。様々な礼儀についてもしっかり学ぶようで、例として、「靴を揃えること」は相手に対して気を使うことであり、先が見えることであるとも話していました。


寄せ太鼓には一番太鼓

 講演に続いて鳴り物を披露してくれました。寄せ太鼓には一番太鼓、二番太鼓、追い出し太鼓があります。一番太鼓は長いバチで大太鼓の縁をまず『カラカラカラと』叩きます。木戸口が開く音。また『ドンドンドントコイ』とお客を呼び、最後に長バチで『入』の字を書いて大入りとなるように打つそうです。また、開演前に打つ二番太鼓は締め太鼓、大太鼓、笛の3人で行うそうで、この日は富蔵師匠一人で、二役をこなして見事なバチさばきに大きな拍手が沸き起こっていました。


橘家富蔵師匠

 また、追い出し太鼓はお客様がお帰りになるときに打つもので、『デテケ、デテケ』『テンテンバラバラ』などとお客様が帰られる様子を打つそうです。言われてみればそう聞こえる、と会場のお客様は感心していました。これらは前座さんの大事なお仕事だそうです。また、すもうのふれ太鼓や川の音、海の波の音、風の音、雨の音も披露してくれ、それぞれが微妙に違っていて、日本文化に触れた楽しい学習の時間となりました。また、会場のゆう大生も無理やり舞台に上がってもらい、太鼓に挑戦するシーンもありました。


満席の会場

 出囃子が流れている間に、着物を着替えて再び登場した橘家富蔵師匠。落語は古典落語の「時そば」です。そばを食べに入った客が、箸をほめ、どんぶりをほめ、出汁のきいた汁をほめ、そばの細さをほめ、ちくわの厚さまでほめて一文ごまかして支払った十六文のそば代、それをまねた間の抜けた男の噺。有名な古典落語の面白さ、そばを食べる音やつゆをすする音などしぐさが見事で、お客様は噺に引き込まれつつ、会場はお腹を抱えての大爆笑でした。


クイズも

 また、最後にクイズですよ、と富蔵師匠が取り出したのは、漢字あてクイズ。「車に赤と書いて何と読む?」「消防車」と会場から答えが。「1+9+3」は?会場から「一休さん!」と答えが来ると「残念でした。13」です、といわれ会場は大笑い。また「米に黄は?」「カレーライス」の答えの後に、「林の下に米と書いて何?」会場から「ハヤシライス!」と直ぐ返ってくると、「残念でした。はやしよねさん、隣のおばあちゃんでした」。最後に、「赤の下に米は?」「せきはん」と自信を持った大きな声に「あかんべぇ」。


笑って卒業に

 これが最後の話です、と始めたある人の書いた詩「ボケずに長生きしなはれや」を読み上げ、最後まで笑いながらも心に残る言葉を伝えてくれました。みなさん、また聴きたいと口ぐちに言って、思い切り笑った後のすがすがしい表情で会場を後にしていました。ゆうゆう大学生にとっても、「笑って卒業」のおめでたいひと時となったようです。ゆうゆう大学についてのお問い合わせは、流山市文化会館04-7158-3462へ。


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