ぐるっと流山 国際交流サロン「基本の茶道(抹茶の点て方と飲み方)」

ページ番号14788 更新日 平成25年1月28日

お茶を頂きます

  1月16日(水曜日)、中央公民館で、NPO流山市国際交流協会(NIFA)と公民館共催の国際交流サロン「基本の茶道(抹茶の点て方と飲み方)」が行なわれました。先日降った雪で足元の悪い中での開催となりましたが、国際交流サロンの新春恒例の行事となったこのお茶の会に、同協会の会員、市民合わせて21人が参加し、和やかなひとときを過ごしました。


箸の扱い方

  講師は、中安アイ先生で、国際交流サロンの発足当初より十数年に渡り、ご指導をお願いしています。また先生は、市内の小学校でも茶道の体験授業の講師をされるなど、たくさんのボランティア活動をされています。会場はテーブル席なので、足のしびれを心配することなく、茶道の経験が全く無い方でも気軽にお茶を楽しむことが出来ます。箸の取り方から、お菓子の頂き方、懐紙の使い方など、そのつど先生が丁寧に教えてくださいます。


講師の中安先生

  今日はまず、韓国出身のホンキョヒさんが、盆略手前を披露して下さいました。ホンさんは、日本文化に触れたいという思いから茶道に興味を持ち、二年ほど前から中安先生の茶道教室に通って学ばれています。参加した皆さんは、ホンさんの着物姿と落ち着いたお点前に、すっかり感心した様子で見入っていました。


盆略手前を披露

  次に、一人一人が体験しました。まず、箸の扱い方をテーブルに用意された割箸で練習しました。箸は、右手で取って、左手で受けて、右手で持ちます。割り箸を割る時には、箸を立てて割ってはいけません、横にしたまま割ります。先生の言うとおりにすると、綺麗で優雅な動きになります。おまんじゅうの器が回ってくると、少し緊張した様子で、練習したように箸を使い、懐紙の上にとりました。使った箸の先を、懐紙の端でふいてから、お隣の方に挨拶をして、少し気取ってお菓子を頂きました。


いよいよお茶を頂きます

  いよいよお茶を頂きます。運ばれてきたお茶椀を右手で取り、左手にのせて、感謝をして、二回右に回して正面をよけて頂きます。ここでは、少し真剣な表情です。甘いお菓子の後のお茶は、本当に美味しく感じます。お茶を頂いた後は、皆さんリラックスした表情で、各自の前に置かれたひとつひとつ柄の違う綺麗なお茶碗を手に取り、お隣の方と比べ合いながら、会話も弾んでいました。

 


お茶を点てます

  今度は、向かいの方のためにお茶を点てます。茶杓を取って、なつめの蓋を取り、中の抹茶を崩さないように周りからそっとすくいます。お湯を入れて、茶筅を細かく動かして、心を込めて点てました。先生は、参加者からの質問に答えながら各テーブルを回り、一から手を取って教えてくださいました。


箸の扱い方

  器に盛られた可愛い干菓子にも、うっとりしてしまいました。干菓子を二種類器に盛る時は、乾燥度の強い順に器の右上、左下に置いて出し、取る時は、右上の物から先に取ります。こうすれば、手に付いたお菓子の湿り気が別の干菓子に移る事がなく、取る時に湿気のあるお菓子を乾燥したお菓子の上に落とす事もないのだそうです。全てが理にかない、周りの方への細やかな配慮と思いやりにあふれた所作なのだと感心してしまいました。お茶会へ行く時は、お道具を傷つける指輪などは身に着けないこと、お道具を拝見する時の姿勢なども学びました。拝見の仕方が解らないまま、勝手にお道具を動かすと次の方に思わぬ迷惑をかけてしまうので、そのままお隣へ回した方が良いこともあるという先生のお話に、納得した様子でうなずいていました。


茶道の基本を学ぶ皆さん

  お話を聞くうちに、古くから受け継がれてきた日本人の細やかな心配りを、日々の暮らしの中で実践できたら素晴らしいと感じました。忙しさの中で忘れてしまいそうになる大切なものを再認識する、ゆったりした時間を過ごすことが出来ました。ご指導くださいました中安先生や美香さん、お点前を披露してくださったホンさんに心から感謝します。


器に盛られた可愛い干菓子

  国際交流サロンは、日本と外国の文化を相互に理解し、市内にお住まいの外国出身者の方々との交流の輪を広げることを目的に開催されています。これまでにも、外国出身者や市民の方々がお互いに講師となって、各国の料理づくりや、お互いの文化を紹介しながら交流を行っています。次回の国際交流サロンは、2月6日(水曜日)、文化会館で「牛乳パックで作る可愛い手提げ」です。また、流山市国際交流協会では、市内在住の外国の方を対象とした「日本語講座」を、文化会館を会場に毎週水曜日に開催しています。参加ご希望の方は、文化会館(04-7158-3462)までお問い合わせください。


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