ぐるっと流山 冬休みコドモとくべつ教室

ページ番号14445 更新日 平成24年12月26日

冬休みコドモとくべつ教室「冬の星空観察会&マイ望遠鏡作り」

冬の星空観察会&マイ望遠鏡作り

  12月23日(土曜日)、流山市生涯学習センターで「冬の星空観察会&マイ望遠鏡作り」が行われ、小学4年生以上の親子14組がキットを使った望遠鏡づくりに挑戦し、完成した望遠鏡や大型望遠鏡で天体観測を楽しみました。生涯学習センター指定管理者・アクティオ株式会社が主催した「冬休みコドモとくべつ教室」の一環として企画されました。


小学4年生以上の親子14組がキットを使った望遠鏡づくりに挑戦

  今回の企画は、いわゆる「地域人材活用事業」で市教委が登録などを進めている「まちの先生」による一連のプログラムです。この日は、東葛星見隊の内藤峰夫さんと東葛星見隊の隊員の皆さん4人が指導してくださいました。東葛星見隊は、20人ほどのメンバーで組織され、これまで主に柏や我孫子を中心に観望会を開催してきた星好きな大人のグループです。最近では、東葛星見隊jrを組織し、星好き少年少女を集めて有志で観望会を定期的に開催しているそうです。


マイ望遠鏡作り

  内藤峰夫さんは、埼玉県の高校で地学の教員をされているそうですが、小学3年生のときに、お兄さんの望遠鏡で初めて月を見てから天体のとりこになって、大学生のときまで観測をしていましたが、社会人となり、観測から離れていました。時間的にも少し余裕ができた50歳代になってから再び望遠鏡を購入し、現在は星見隊としてさまざまな観望会を行い、星空観察を楽しんでいらっしゃるそうです。


望遠鏡を覗きこむ小学生

  地元流山でもこうした子ども向け企画を開催したいと知人と話し合ったり、企画を各方面に提案したりしてきたそうですが、今年度、新たになった生涯学習課の人材活用制度に登録し、初めて流山での開催となりました。これまでは手賀沼やさわやかちば県民プラザで講師の依頼を受けてきましたが、これを機にこれからもぜひ流山で星好きな少年少女を増やしていきたいと語ってくださいました。

 


天体教室

  今回の参加資格は小学4年生以上。しかし、中には家族での参加なのでと、小学1年生の児童も「子どもが星好きなので、どうしても参加したい」と熱心な申し込みもありました。小学1年生で参加した男の子は、4年生のお姉さんの影響で星好きになったそうで、この夜は、自前の望遠鏡を持ち込んで、機材をセットし、上級生と一緒に月を眺めていました。今回のプログラムは、マイ望遠鏡作りに30分間。親子で手づくりキッドの望遠鏡の組み立てに熱心に取り組みました。イクメン(育児に熱心な男性)という言葉が定着しつつありますが、こうした事業では珍しくお父さんの参加が目立ちました。工作タイムが終了すると、今度はパワーポイントによる天体教室。星を見るためのコツや、星に関するさまざまな勉強を、わかりやすく教えてもらいました。


天体観測

  特に印象的だったのが、「光害(こうがい)」のお話し。衛星から夜の地球を写真で映すと、夜の光(都会のあかり)で世界地図ができるほど、夜の世界には明かりが多いそうです。その明かりが天体観測には妨害となっており、特に日本は明るい。先進国は明かりばかりで、日本はその中でもくっきり日本列島がわかるくらい明るく光っていました。ところが、3.11東日本大震災以降は、省エネ・節電の影響か、これまで流山でみることのできなかった天の川が、年2回ほど見ることができたということです。これまでどれだけ無駄な明かりを使っていたかが伺える象徴的な現象です。

 


天体観測

  流山は都心から一番近い森のまちということもあり、天体観測に適した場所がたくさんあるそうです。特に、利根運河周辺は観測に適しており、星見隊のメンバーのお気に入りスポットだとか。この日はあいにく薄雲がかかり、明るい月の光が雲に反射して最初は星が見られませんでしたが、次第に、木星が明るく見え、星見隊の皆さんが準備してくださった高価な望遠鏡で色々な星を見ることができました。


天体観測

  もちろん子どもたちが手づくりした望遠鏡でも、木星や月は見ることができました。特に月のクレーターがはっきりと見えた時は、子どもたちから「わー!」と歓声があがり、手づくり望遠鏡に見入っていました。星見隊で流山市にお住まいの小野厚さんは、月刊星ナビ1月号に自身が撮影された星雲の写真が掲載されました。同誌に掲載された写真6作品中、星見隊の写真が3人という実力で、全国の天体グループの中でもトップクラスの活動をされているそうです。

 


天体観測

  この夜、見たのは木星、月、スバル、アルマク、オリオン大星雲、アルテバラン、カペラ、ベテルギウス、フォーマルハウト、夏の大三角形など。最近では「宙(そら)ガール」と呼ばれる星好きな女子も増えているそうですが、今回の講座にもしっかり女子が参加していました。親子で楽しむ観測会は、それぞれ望遠鏡越しに月の記念撮影も行い、自分のデジカメでもしっかり図鑑に載っているような月の写真が撮影できたと喜んでいました。お互い撮影した写真を見せ合って、「撮れたー!」と喜ぶ子どもたちの顔が印象的でした。


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