ぐるっと流山 アンサンブル・ベルリンが流山に

ページ番号13370 更新日 平成24年10月25日

ベルリンフィルのメンバーによる公式室内楽グループ

 10月23日、文化会館で世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルのメンバーでによる公式室内楽グループ、アンサンブル・ベルリンのコンサート「アンサンブル・ベルリン2012」が開催されました。アンサンブル・ベルリンが流山に来るのは昨年に続き2回目。世界レベルの演奏が流山で聴けるとあって、平日にもかかわらずたくさんのクラシックファンが訪れました。


演奏を見守るメンバー

 19時からの公演の前に、メンバーと一緒に演奏ができるワークショップを実施。参加の条件はモーツァルト作曲の「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が弾けること。期待を胸に参加したのは小学生7人と中学生1人、大人2人の計10人で、それぞれの楽器はヴァイオリンが8人、チェロが1人、ファゴットが1人でした。


息の合った演奏を披露

 Tシャツにジーンズなど、本番とは違ったリラックスした服装で、メンバーが壇上に現れました。まずはメンバーが見守る中、参加者だけで演奏。少し緊張した面持ちでしたが、皆さん初めて一緒に演奏する方同士とは思えないほどに息の合った演奏を見せ、演奏を終えるとメンバーたちから大きな拍手が送られました。


一緒に演奏

 メンバーが壇上に上がり、いよいよ参加者と一緒に演奏します。演奏前にメンバーから参加者に向けて「第一に楽しんで演奏してください。第二にホール中に響き渡るように思いっきり演奏してください」とアドバイス。それぞれ参加者の横につき、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を演奏しました。ちなみに参加者10人のうち3人は昨年もワークショップに参加し、一緒に弾くのは2回目だそうです。


指揮を執るモルビロンさん

 最後にファゴットのモル・ビロンさんが指揮を執り、途中から再演奏。じーっとそれぞれの奏者を見つめながら、抑えるところ、思いっきり弾くところなどを、膝をつきながら大きな身振りで表しました。演奏後には、チェロのクレメンス・ヴァイゲルさんから、全体に対して「つい次の音に急いでしまうけど、ひと呼吸することを忘れないで」と進言し、横についた同じチェロ奏者の女の子へは「指使いがしっかりしているね」と褒めました。また、ヴィオラのヴァルター・クシュナーさんが「どうしてヴィオラ奏者がいないの?」と冗談を言い、場を和ます一幕もありました。


アドバイス

 昨年のワークショップにも参加した大熊啓悟君(南部中2年)は「アンサンブルベルリンのメンバーと一緒に参加できる貴重な機会なので、また参加しました。やっぱりレベルが全く違います。昨年は緊張してうまくできなかったけど、今年はリラックスして演奏を楽しむことができました」と話しました。


本公演

 本公演では、モーツァルトの「恋とはどんなものかしら」「もう飛ぶまいぞ」やドビュッシーの「ベルガマスク組曲」、ウォーターソンの「ドニゼッティの思い出」、ロッシーニの「セビリアの理髪師」などを、卓越した技巧でありながら親しみやすい演奏で聴衆を魅了しました。演奏を聴いた妊婦の方は「演奏中はお腹の赤ちゃんが元気に動いていました」と赤ちゃんも喜んでいるのがよく分かったそうで、またアンサンブル・ベルリンの演奏を初めて聴いたという吹奏楽部の中学生たちはしきりに「良かった」と言い合い、興奮とうれしさが表情に滲み出ていました。


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