ぐるっと流山 利根運河シアターナイト2012

ページ番号13285 更新日 平成24年10月23日

利根運河シアターナイト

10月20日、東京理科大学建築学科の学生有志が企画した「利根運河シアターナイト2012」が開催されました。イベントのテーマは「水と光」。開始時間の17時ごろにはまだ明るかった辺りもしばらくすると日も落ち、真っ暗に。会場のいたるところに設置された、学生の皆さんの創意工夫あふれた多彩な光のオブジェが暗闇の中にほんのりと浮かび上がり、約7000人の方が幻想的な光景を楽しみました。


大勢の人で賑わう

 利根運河にある野田キャンパスに通う理科大生の皆さんが、地域の皆さんと交流の場を作ろうとイベントを企画。空間デザインから建物の設計、インテリアまで幅広く学ぶ建築学科の学生有志がその専門を生かし利根運河を「水と光」でデザインしました。オブジェや飲食用の机など、空間設計だけでなく会場で使われるものも学生の手作り。素材に竹が多く使われていましたが、その竹はキャンパス近くの竹林を所有する地域の方に提供していただいたものです。


竹でできた光るオブジェ

 会場を訪れた方がまず目にするのは入り口付近などに20個ほど地面に設置された、薄く切った竹を貼り合わせた半球状のオブジェ。オブジェの中に白熱灯を中に置き、その明滅は人の動きに合わせて変化するようコンピュータで制御。竹を通したやさしい明かりが、ゆっくりと周囲に合わせて明滅を繰り返すそれは訪れた方をまるで歓迎しているよう。また、10センチほどの高さに切った竹の中に小型の懐中電灯を入れ、通り道の脇に等間隔で配置。うっすらと浮かび上がる光が、通行者に通り道を示してくれる光の道として演出されました。


いろいろな形の空き瓶

 飲食用の机は、4本の竹の足に透明アクリル板を天板として組み立てた簡素なものですが、竹の足に仕込んだ電灯がテーブルを照らすと同時に天板が透け、また4本の竹は高さを不揃いとするなど、学生たちのこだわりが感じられる作りです。また、点在させた空き瓶には、入浴剤を混ぜた水を入れ、中から照らすことで灯りを拡散させています。そのほか会場に置かれたゴミ箱もイベントの雰囲気と合うように北欧のデザイナーのものを選択。細かいところまで学生のこだわりと工夫が見てとれます。


2スクリーンを設置

 水辺には大きなスクリーンを2台設置し、アニメ「サマーウォーズ」と自主制作映画を上映。イベント企画の趣旨である理科大生と地域の皆さんの距離を縮めたいとの思いが込められた、3年生が制作した映画では、理科大生と地域の皆さん総勢60人が次々と登場し、今やりたいことなどをそれぞれ紙に書いていくもので、飾ることのない素の皆さんが描かれています。1,2年生制作の映画では、利根運河周辺で撮影した映像にミニチュア風に見える加工を施し、視覚的にも楽しめるような演出がされています。


150個の花が流れる

 18時30分からは、事前のワークショップで参加者が作った花の形をした照明作品キャンドルフラワーを灯篭流しのように次々と利根運河に放ちました。約150個の光の花が夜の利根運河に花開き、ゆっくりと流れる様を見守る方たちは癒されるようなやさしいひとときを楽しみました。江戸川台から2人のお孫さんと一緒にワークショップに参加した米田さん夫妻は「運河に流れる花は幻想的できれいでした。作るのは少し難しかったけど作ったかいがありました」と話しました。


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