ぐるっと流山 日本語講座「体験学習会」

ページ番号13243 更新日 平成24年10月22日

日本語講座「体験学習会」

盆栽

10月17日(水曜日)、流山市国際交流協会では、当協会と中央公民館で協力して開催している日本語講座の中国、ネパール出身の生徒さんたち9人と日本語講師11人の総勢20人で大宮盆栽村を訪れ、散策と盆栽鑑賞をして、秋の一日を楽しみました。日本語講座では、年1回「体験学習会」と称して教室の外に出て日本の歴史や文化にふれる機会を設け、見学などを実施しています。


大宮盆栽村

今回の行き先は、東武野田線大宮公園駅近くにある「大宮盆栽村」です。出発集合地は、東武野田線「流山おおたかの森駅」。来日間のない人には、電車に乗るのも勉強。慣れている生徒さんたちには、乗車電車を決めて、自宅から近い沿線駅で順次乗ってもらうやり方で行なわれました。それぞれ、誘い合わせをするなどして、予定者全員無事乗車しました。見学コースは、大宮公園駅北側近くにある盆栽村の中にあるさいたま市「大宮盆栽美術館」での盆栽鑑賞と「盆栽村」の散策です。


敷石で舗装された通りを歩く参加者

盆栽村は、関東大震災を経験した東京の文京区などにいた植木職人・盆栽師が盆栽作りの理想郷を求めて、当時荒地であったこの地に集団移転して築き上げたところです。緑豊かな樹木や手入れの行き届いた生垣、敷石で舗装された通りなど一般の町とは一味違った環境の心癒されるところとなっています。通りには、街路樹にちなんで、かえで通り、けやき通り、もみじ通りなどと呼ばれる風情ある通りがあります。季節柄金木犀の花の匂いが漂ってきます。「ああぁ、癒されるな」と歩きながら道の両側に広がる景色に私たちが心奪われていたら、通りを掃除していた人に「この道は、入ってきた車がスピードを出せないように道の両側には趣のある石を置くなどして、わざと道がジグザグになるように工夫してあるんだよ」と教えられました。


盆栽の展示

盆栽村をゆっくり15分ほど散策して楽しんだ先に、さいたま市「大宮盆栽美術館」があり、盆栽を鑑賞しました。はじめに、この「大宮盆栽美術館」は、公立では世界始めての2010年開館の新しい盆栽美術館であるという会館の説明や盆栽の歴史や鑑賞の仕方などの説明・案内を見てから鑑賞を始めます。「展示室」では、世代をついで育成したという樹齢百年を超えるという「真柏」の盆栽、根に石を抱えた力強い大木を思わせる「皐月」、秋の訪れを伝える実付きの「花梨」、これぞ盆栽と思わせる「五葉松」の盆栽などが宝物のように照明が当てられ飾られています。


盆栽の見学

写真撮影が出来るのは、盆栽広場とロビーの一部に限られ禁止されていますので、その素晴らしさを写真でお見せできないのが残念です。屋外にある明るい「庭園」や「広場」では、50点ほどの盆栽が展示されており、盆栽の多様さ素晴らしさをめぐりながら堪能しました。日常から離れて、盆栽の幽玄、悠久の「深い盆栽世界」に触れたひとときでした。「ふれあい広場」では盆栽が展示即売されており、記念に買い求める人もいました。昼食は、この記念館にも2階に盆栽庭園を見下ろしながら食事ができるテラスもありますが、今回は「盆栽四季の家」で食べました。


囲炉裏のある居間での昼食

「盆栽四季の家」は、盆栽村の一角にある盆栽園見学などの折に自由に、休憩や集会ができるようにと開設されたものです。18世紀初めに建てられた氷川神社宮司の居宅を移築復元したもので、古風な趣のある建物です。休憩室は他の人も居らず、我々グループの独占状態となり、土間のテーブルでは各自持ち寄ったお弁当やデザート、お菓子などが広げられ、囲炉裏のある居間ではお酒も入り楽しい食事となりました。


参加された皆さん

昼食後、駅に向かう途中同じ盆栽村にある「漫画会館」に立ち寄りました。当時評価が低かった風刺画を近代漫画として確立させ、明治から昭和にかけ活躍した先駆者「北沢楽天」の居宅跡に建てられている漫画普及記念館です。楽天の晩年の画室や作品、愛用品などが展示されていました。今日は、思いのほか心が洗われるような実り豊かな秋の一日となりました。国際交流協会では、外国出身の方々を対象とした無料の「日本語講座」を、中央公民館で毎週水曜日に開催しています。詳細は、文化会館(04-7158-3462)へお問い合わせください。


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