ぐるっと流山 美田自治会で防災訓練

ページ番号13073 更新日 平成24年10月15日

美田自治会で避難所開設を主とした防災訓練を実施

グラウンドに避難者が集合

 10月14日、八木北小学校で美田自治会(松島英雄会長)の防災訓練が行われました。今回の同自治会の防災訓練は、消火訓練や起震車体験、炊き出しなど、従来行われていた訓練の内容とは異なり、流山市初となる「避難所の開設・運営」が主な内容となりました。先進的な防災訓練ということで、近隣自治会の役員など約50人が見学にいらしていました。


避難してくる住民の皆さん

 当日は、午前10時に大地震が発生したという設定で訓練が行われました。合図の花火が上がると、自治会の皆さんが三々五々、八木北小学校に集まってきました。車いすを利用した要援護者の皆さんも、決められた支援者が同行しながら会場まで到着。この日は、要援護者32人を含む553人が参加しました。同自治会内には、610世帯、約1,800人がお住まいですので、約3分1の住民が参加したことになります。


体育館を避難所に

 小学校の校庭では、班ごとに参加者が整列。その後、体育館に設置された避難所に、役員の皆さん方の誘導で移動しました。避難所には、要援護者用のスペースや女子更衣室、男女別トイレなどが設けられています。松島会長が本部長を務める自主防災本部には、総務部、救護・衛生部、物資・調達部が組織され、それぞれの担当者に本部長から避難者数の把握や要援護者の対応、炊き出しの準備などの指示が出されました。


MCA無線で支援物資要請

 災害時にも強いMCA無線を使った訓練では、市への救援物資の要請が行われました。MCA無線は、中継局が複数の通信チャンネル(周波数)から自動的に空きチャンネルを選択して割りあてる通信方式を取っており、通信が重なる災害時などにも強いと言われており、市では、無線機を避難所となる各小・中学校など55か所に配備しています。


乳幼児を連れたお母さんも多数参加

 訓練には、小さな乳幼児を連れたお母さんも多数参加されていました。1歳になる倫ちゃんと一緒に参加された熊谷千恵子さんは、「授乳スペースや女子更衣室もきちんと設置されていて、とても安心しました。避難所生活では、こうしたスペースが確保されているかどうかが、私たちのような小さな子どもを持つ親にとって重要です」と語っていらっしゃいました。


講評する井崎市長

 今回の訓練は、事前に周辺自治会と協力して作成した避難所運営マニュアルに沿って行われました。市では、訓練結果をもとに、マニュアルを検証し、避難所ごとに運営マニュアルを作成したいと考えています。訓練に駆け付けた井崎市長は講評で、「大規模災害に備えるには、地域のネットワークとこうした訓練がとても大切となります。美田自治会では、本日の防災訓練に3分の1の住民が参加されていることは素晴らしいことと思います」と挨拶しました。

 


ろ水機を実演

 学校のプール横では、ろ水機の実演が行われました。実際には災害用井戸の水をろ水しますが、この日はプールの水を使用しました。ろ水機の柄をこぐと蛇口からはろ過されたきれいな水が勢いよく出てきます。見学者が軽く口に含むと、「臭いもなく透明で、このまま飲めそうなくらいです」と驚いた様子でした。このろ水機は、災害用井戸のある各学校などに設置されています。


挨拶する松島会長

 訓練が終了し本部長を務めた松島会長は、「初めての避難所に焦点をあてた訓練となりましたが、参加した皆さんの迅速な対応とご協力で無事に終了することができました。実際には、周辺の多くの自治会の方々も避難してきます。できれば、各世帯で家屋の耐震や家具の転倒防止など、防災に対する備えを行い避難所への避難は最小限にするのが理想です」と話してくださいました。


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